ジャンル :PIM (personal information manager) メーカー :新潟キヤノテック 発売日 :1997年 6月14日 対応OS :Windows 95、WindowsNT 3.51 価格 :14,800円(税別)
今回紹介するのは、Windows98登場1年前のソフトになります。
このころは、予定表、・To Doリスト・住所録(電話帳)、メモなどの個人情報をパソコン上で管理をするのがブームとなっており、パソコン雑誌でたびたび特集が組まれていました。
ロータス・オーガナイザーが一番有名なのかな。革張りの手帳そのままの綺麗な画面で直観的に操作できるのが画期的でした。そして、PDA(Personal Digital Assistant)と呼ばれる手のひらサイズの携帯情報端末も登場し、パソコンとPDAのデータが双方向に送受信され、最新のデータを外に持ち出すことができるようになると、紙の手帳は必要ない という人も実際にいたのです。
Palm(パーム)と親和性が高いのがPalm Desktopでこちらも有名でしたよね。一方、シャープのザウルスと親和性が高いのが PowerPIMMや本ソフト(データインプレッション2)でして、PIシリーズ ザウルスユーザーの方は名前くらいは知っていたのではないでしょうか。
実際に体験してみると、パソコンにどんどんデータが貯まってくのが 結構快感なのですよ。パソコンを使いこなしていると実感(自己満足)できますので、意味もなくスケジュール検索したりパソコン上でデータを追加したりして遊んでいました。
バージョン2になると、色やフォントの設定、画面分割で複数情報の表示、パワーザウルスや液晶パッドWIZなどの新ハード・赤外線通信対応など さらに使いやすくなったのですが、萌え方面にも対応(?)したのです。
アニメ調の秘書がいるという設定となり、音声ファイルが多数収録されました。季節ごとのスプラッシュ画面も用意(しかも目パチ・口パクアニメします)するという気合のいれようです。
今でしたらソフトに萌え要素があっても意外性はありませんが、1997年当時は先進的すぎました。よく実現したものです。会議の場で、どのように企画が進んでいったのか気になります。
アニメ調の秘書といっても、マスコットキャラクターなどは表示されませんので、ソフト自体の見た目は変わりません(アラームウィンドウで表示)。設定でNORMALを選ぶと真面目な音声なのですが、HOBBYにすると 明るく積極的な女子高生キャラクターの音声となります。
当時はMP3なんてない時代、音声ファイルはWAVなので会話は数十種類くらいだったかな……と改めてみるとホビー関連だけで178種類。ノーマル合わせて319種類と、CDの容量を使い切る勢いで山のように詰め込まれていたのにびっくり。
キャラクターボイスは丹下桜さん(ここ重要)で、声の力は偉大です。可愛く甘い声の数々を聴いていると、ソフトの中に女の子がいるような気分になってきます。同期機能より気になって音声ファイルの再生イベント中心のスケジュールソフトになりました(^^;
この女子高生秘書なのですが、お名前は不明です。
音声ファイルのフォルダ名はHOBBYとしかなく、マニュアルやヘルプファイルにも情報はなし。一人称は「わたし」で、「あなた」と呼んでくれます。元気でせっかちなところや、超楽しみ など超をつけるところが女子高生っぽい? 意外とやきもち焼きかも。だよだよ星人。
データインプレッションはバージョン3.5(宛名印刷の強化、家計簿管理、携帯電話接続やWindowsCE2.0にも対応)が1999年 2月26日に発売されているそうなので、そちらに情報はないのか気になっています。
季節や時間によって変わります。
光通信ケーブル(PC/AT互換機専用)も同梱されていました。