戸田覚さんをご存知でしょうか。ビジネス関係(仕事術、企画書、プレゼン)の書籍で有名なのですが、私の場合 パソコン雑誌の記事でよく目にしていました。
YouTubeの動画(吉田製作所さんなどのパソコン関係)見ていたとき、ふと戸田さんの名前が頭をよぎって検索したところ、チャンネルが出てきたので嬉しくなっちゃいました。
YouTubeのチャンネルで、今も変わらずパソコンなどのデジタルガジェットを 精力的に紹介しています。20年以上前の PC雑誌の頃から継続しているってすごいですね。久々に戸田節ともいえるパソコンレビューが見られて、感激です。
戸田覚さん YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC-IdN5EFZvzzZGqgul8eXKQ
パソコン雑誌の記事を誰が書いたか なんて、普通は気にも留めないものなのですが、なぜか 戸田覚 というお名前だけは頭に残っていました(今まで忘れていましたが^^;)。
日経ベストPCという雑誌の「戸田覚の買うか買わぬか思案中」というコーナーを毎月楽しみにしていたのですよ。
戸田さんが、一つの機種(主にノートパソコン)のことを延々と語って、最後に、買いか?見送りか? を決めるという内容となっています(有吉ゼミの「坂上忍、家を買う」みたいに、買いま~~~せん!といったタメはありません)。
日経ベストPC: 日経BP発行の本屋さんで売られているパソコン雑誌で1996年3月創刊。 この頃は様々なパソコン雑誌がありましたが、日経ベストPCは購入情報誌に特化 しています。"店頭価格動向や詳細レビュー、製品バラエティーコラムなど、多彩な 角度から人気製品・注目製品の魅力と実力を徹底紹介します。" とのことです。 戸田覚の買うか買わぬか思案中は、1998年5月号から連載開始。
戸田さんが買うか買わぬか決めるために、ノートパソコンを様々な角度から検討するレビュー記事で、欠点(と思っている)ところもはっきりと書いているのが、一般的な紹介記事にない 大きな特徴でした。
アマゾン、ブログ、価格.comなど、個人での使用感想も見ることができる世の中、そんなの誰にでも書けるじゃんと思われるかも知れませんが、変らぬ信念 そして記事のバランス感覚がすばらしい他にはない連載コーナーでした。
戸田さん自身は、ガジェットマニアと言ってもいい ベテランヘビーPCユーザーでありながらパソコンを初心者や初めて買う層を意識して、わかりやすい解説はもちろん、実売価格を重視したコストパフォーマンスを追求しての "買うか買わぬか" なのですよ。
売れ筋パソコンとなると、高性能ではなく、構成は似たようなもので、どのパソコンメーカの機種でも同じようなものでは? と当時は思っていたのですが、適当(?)に部品を寄せ集めたPCと検討に検討を重ねたPCでは大きく異なるというのを初めて知りました。
まったく同じ構成のパソコンでも、インターフェースの位置によって使い勝手が大きく変わる点や、キーボードの配列(Enterキーのとなりに、余計なキーがない、矢印キーの独立性、均一なキーピッチ)や強度(たわみ)、スペースキーの大きさが機種によって違うことを細かく解説されていました。中には、ACコードの配線で端子やフタを邪魔するパソコンもあるのには驚きました。
一方、機能に直接関係ないデザインも大事で、"愛着の持てるノートパソコンが長く使える"という持論も好きでした。
日経ベストPCは、2000年3月まで買っていたので(なぜやめたのかは不明) それまでに取り上げた機種をまとめました。
この時代のメモリーは高級機を除いて 64MBでした。 第 1回: VAIO 505X (CPU:MMX Pentium 166MHz、HDD:2.1GB)24万8000円 第 2回: Mobile GearII (Windows CE2.0 CPU:VR4111)9万9800円 第 3回: VAIO PCG-733 (CPU:MMX Pentium 200MHz、HDD:2.1GB)27万8000円 第 4回: Mebius PC-PJ1(CPU:MMX Pentium 233MHz、HDD:3.2GB)29万8000円 第 5回: DynaBook 3010CCT (CPU:MMX Pentium 266MHz、HDD:4.3GB)28万8000円 第 6回: VALUESTAR NX VC23/4XD (CPU:MMX Pentium 233MHz、HDD:3.2GB)25万8000円 第 7回: VAIO PCG-C1 (CPU:MMX Pentium 233MHz、HDD:3.2GB)22万9800円 第 8回: Let's note comm/c33 (CPU:MMX Pentium 233MHz、HDD:3.2GB)25万8000円 第 9回: ThinkPad i Series 1400 (CPU:MMX Pentium 266MHz、HDD:4.3GB)26万8000円 第10回: Let's note ace/A44 (CPU:MMX Pentium 266MHz、HDD:4.3GB)31万8000円 第11回: VAIO PCG-505SX (CPU:MMX Pentium 300MHz、HDD:6.4GB)30万9800円 第12回: FMV-BIBLO MFIXX26 (CPU:Celeron 266MHz、HDD:4.3GB)26万8000円 第13回: VAIO PCG-F14/BP (CPU:Pentium II 266PEMHz、HDD:4.3GB)28万9800円 VAIO PCV-L500/BP (CPU:Pentium II 400MHz、HDD:6.4GB)28万9800円 第14回: VAIO PCG-Z500D (CPU:Pentium II 266PEMHz、HDD:6.4GB)29万9800円 第15回: ThinkPad 240(2609-21J) (CPU:Celeron 300MHz、HDD:6.4GB)23万8000円 第16回: Mebius Style PC-PN15 (CPU:Celeron 300MHz、HDD:6.4GB)34万9800円 第17回: SOTEC Micro PC STATION 400b (CPU:Celeron 400MHz、HDD:6.4GB)9万9800円 第18回: VAIO PCV-R70 (CPU:Pentium III 500MHz、HDD:20GB) 34万9800円 第19回: VALUESTAR NXsimplem VS46H/1DV (CPU:Celeron 466MHz、HDD:6GB)29万8000円 第20回: iBook (CPU:PowerPC G3 300MHz、HDD:3.2GB)19万8000円 iMAC DV (CPU:PowerPC G3 400MHz、HDD:10GB)14万8000円 第21回: ThinkPad i Series(2621-464) (CPU:Celeron 433MHz、HDD:6.4GB)26万9800円 第22回: VALUESTAR NX VC46H/1XD (CPU:Celeron 466MHz、HDD:13GB)23万9800円 第23回: VAIO PCV-J10V5 (CPU:Celeron 500MHz、HDD:10GB)12万9800円
……長年雑誌を買い続け、結局2000年5月頃にNECパソコンを買いました。
LaVie C PC-LC50H34CA1(CPU:Celeron 500MHz、HDD:10GB、メモリ64MB) 23万8000円
これが時代の最先端を行くパソコンだ!
当時は、とにかくシルバーカラーで薄いノートパソコンが恰好良かったのです。銀パソ ブームですね。ワンタッチボタン(インターネット接続やメール起動用の専用ボタン)も、バッチリ搭載。
そして、このNEC LaVieは なんと キーボードが半透明なんですよ。スケルトン(シースルー)もブームで、マウス・コンセント・カメラ・ゲーム機などなんでも半透明になっていました。