2000年頃からでしょうか? ノベルゲーム制作ツールが発表されまして、ゲーム制作が簡単になると(それでもスプリクトは難しいと思いますが)様々な方がノベルゲームを作って インターネット上で公開してくださるようになりました。
フリーのノベルゲームの紹介Webページでは、作品のリンクと愛のあるレビュー記事が山のようにありまして、私もむさぼるようにプレイしていました。その中の一つが「あっち向いて、ホイ」という作品でした。
「あっち向いて、ホイ」は、セーブ機能がないため 敬遠していたのですが、何かのついでに ちょっとだけ起動してみたら、すぐのめり込んでしまい一気に最後まで読んでしまった 思い出のノベルです(選択肢はありますが、ゲーム要素はありません)。
野山くま様(fanny smile) 制作 (kuma storyにて2003年5月5日公開)ゲームエンジン「IMAGE(Interactive Multimedia Adventure Game Engine)」使用 IMAGEシステム :Piroli Random Lab(紫京ピロリ(上西 宏幸) 様) 音楽 :TAM Music Factory(多夢 様) 画像プラグイン :Susieの部屋(たけちん 様)
8年前 ヤヤが都会からこの町に引っ越してきてから、ずっと主人公と仲のよい関係が続いている。
小学校時代にヤヤと一緒に帰ると、何かと冷やかされたため、つい何でもないように装ってしまう。それが、ヤヤとの距離を縮ませない原因。ずっと変わらない関係。ヤヤがバレンタインデーに チョコをくれるのは友達としてなのか?
気になった主人公のとった行動とは……?
……ほか数人
都会と違って、自然のままの池が公園内にありよく遊んだこと。バス亭が学校近くにない環境(景観を意識してのことか、等間隔に丸太が置いてある凝った道ため車も通れない)である。
など、短編でありながら過去の出来事も交えて、簡潔なのに町の情景・暮らしぶりが伝わるのが素晴らしいです。
日々ヤヤいじりをしているのに、しっかりヤヤに正論を言われて、自然と話題を変えてしまうのは主人公が少し情けないのか、意外とヤヤがしっかりしているのでしょうか。
主人公の発想はアホだなーと思いますが(^^; じゃんけんのあと、追加で あっち向いてホイ をするようになったきっかけや、ヤヤが傷つくから、少しおどけた風にチョコを加工するやさしさ、思いやりがあるのは素晴らしいと思います。バレンタインに向けての妄想ぶりは、今読んでも面白いです。
ヤヤが涙目になるシーンはドキッとしますし、主人公が勘違いされながらも、はっきり告白するところは格好いいです。
「例え ヤヤが嫌がっても、ぴったりとくっついて離れないからな」
おおっ! 良く言った!これで両想いになり、バカップルぶりに山田くんはもちろん、読んでいる私まで消耗してくるのですが……ラブコメ好きな方であれば、展開は読めてしまうのかもしれませんが、私の場合は怒涛の展開に にやけまくりでした。
でも、両方の両親から正式にお付き合いを認められて、結果としてよかったのかな(妹ちゃんからは あきれられていますが)。
そして なんといっても「あっち向いて、ホイ」ですよ~ (〃゜∇゜〃) テレテレ///