6時頃に目が覚めるが、なんだか体調が悪い。こういう時には、出かけるに限るといいきかせて、横浜フリーきっぷを買った。
とりあえず南武線で川崎駅まで出て、東海道線で一駅、横浜まで。6時台でも、いつもはひどい通勤ラッシュなのに座れてしまったのに驚いた。横浜で降りても、店が開いていないのだが、横浜においしい駅うどん屋がある…と聞いたことがあるなと、近くにあった東急の改札に入ったが、ない。ひょっとして京急?うう、幸先の悪いスタートだ。そのまま桜木町駅まで乗ってしまう。
ここでも、もちろん店は開いていないが、一度行ってみたいと思っていた野毛山公園に行くことにしたのだ。地下道を通って、ちょっと坂を上るとあっけなく到着。山の上部分の下に公園部分があり、見晴らしはよかった。犬の散歩をしている方が多かったな。なにをするわけでもなく、ぶらぶらして駅に戻 る。
続いて山手駅で下車。ここは前に本牧山頂公園から歩いてきたことがあるが、大きな道路のない、住宅街の中にある駅で昔風でいいなと思う。今度は反対側の立野小学校側から歩くのだが、いきなり急な坂道。むむ、私に対する挑戦かと、上っていくと、仲尾台中学校に。ここの生徒は大変だねぇ~と思いながら進むと、さらに階段が上の方まで続いていた。そこを登り切ると、車が通れない…思いっきり狭い道になって、大丈夫なんだろうかと不安になるが、その道は住宅街の中をほそぼそと続いて(このあたりの方は車どうしているのだろう)最後に立派な新築住宅に到着。ここで道はまともになり、滝之上に到着。目の前が、根岸森林公園だ。
すこし足を踏み入れただけでは、普通の公園だが、ちょっとした見晴台からしたを見ると、おお!なだらかな芝生がずっと続いていて、どこかの大学のキャンバスのような広々としたところだった。でも近くには謎の米軍施設(?)半分取り壊されている建物もあった。いい天気なので近くのベンチに座って、持ってきたバターロールを食べる。
その後、反対の道まで行こうと歩くと、いきなり英語でなにか言われる。振り向くと、外人の警備員だった。うう、IDがどうとか英語で言われるが、どうやらこの先は立ち入り禁止のようだった。うー、怖かったよ。気を取り直して坂を降りると、古い商店街が続く道路だった。まだ10時になっていないけれど、半分以上は閉まったままじゃないかと思わせるような古さだった。
ここをずーっと歩いて、横浜駅根岸道路という坂を下りていくと、途中に霊泉と書いているわき水があり、ペットボトルに入れている方がいた。周りは単なる住宅街のようだが、おいしいのだろうか。坂を降りると高速道路に当たって、石川町駅に到着。
そろそろ10時になるので、横浜に戻ることにした。やはりこの時間の上りは混雑している。横浜の通路も東京駅並の混雑で歩くだけで疲れる。地下を降りてそごう前に行く。もう、店は開いていたが、まだ店員さんが丁寧におじぎをしてくれる時間みたいで、いい気分。
ずーっとエスカレータを上って紀伊国屋書店に行く。めったに行かない本格書店だけあって品揃えはすごい。探していた本もあっさり見つかって購入。その後もぶらぶら立ち読みをしていた。どこか喫茶店でもと思ったが、大衆的なところは混雑しているので、迷いながらも結局入れず駅に戻ってきてしまった。そのまま関内駅へ。
関内のイセザキモールといえば、ガイドブックに必ず載っているが、何度も来ているので目新しい感じはしないなぁ。
ともかく、初めてだった横濱カレーミュージアムに入る。7種類のカレー専門店があるが、最初から決めていたのは、「せんば自由軒」昔TVで大阪のドライカレー+卵というのが強烈に印象に残っていて、一度食べてみたいと思っていたから。
店はかなり奥の方だったが、インデアンカレーの食券を買って入る。この店員の格好は明治時代と思う前に、銀色の三章を思い出してしまった。
出てきたカレーは、ソースを前提としているせいか、あまり辛くないなと思ったが、あとあと辛くなってくる。おいしいよ~。量もまずまず。値段はちょいと高め。でも、ここに来る方は、ほとんどお試しサイズを頼んでいて、何軒もまわるのが普通らしい。それに一人で来る方はいないな~。
今度は、磯子駅で下車。新しいマンションとその後ろにそびえ立つ横浜プリンスホテル。眺めはいいんだろうな、マンションの最上階から橋がつながっている(みたい)のはびっくりした。
とりあえず目指すのはそのあたりの森だ。森東小前というところから、一気に山道に突入。車なんてもちろん通れない、落石注意のあるなかをひたすら上る。けっこうきつい。途中の森みはらし公園で一休み。セーターを着てきたが暑いので鞄に入れて先を進む。ここからは階段になっているが、神社を見ながら登り切ると、県立磯子住宅に到着。ここに住んでいる方って、毎日この山を登っているのだろうか。いや、バス利用だろうなぁ。
トンネルの上をいつの間にか通っていて、介護学校でさらなる坂があったが、覚悟を決めてどんどん上る。こういう坂は地図からじゃわからないのが辛い。汐見台小学校のところで右に曲がると、市立久良岐公園に着いたよう。入り口を探すと、下りの階段が続く山道だった。せっかく上ったのに…
でも山道から出ると、自由の広場という広い円形の芝生には人がいっぱい。このあたりの団地に住んでいる方が集まっているのか子供づれが多く、ほのぼのする。ぐるっと芝生を回ると、電車がぽつり。横浜市電と書いてあるが、子供の遊び場になっていた。そのまま坂を下ると鳥のいる立派な池があり、ここも家族連れ。磯子ってえらく地味なところと思いこんでいたが、こんな公園があるなんてうらやましい。やはり実際行ってみないとわからないものだなぁ。
公園を出て、このまままっすぐ行くと、上大岡駅だなと思い歩くが、今度は上り坂。ここを登り切ると、ようやく駅までは下りが続くことになった。
ここからの景色がすごい!上大岡駅の京急はもちろん、ちょうどこのあたりがくぼんでいるのか、はるか彼方(井土ヶ谷あたり?)まで見渡すことができた。ダイエーがぽつぽつ、いくつも見えるし、都会でこんなに広々視界広く見渡せるなんて、思わなかったので感動。
ここから駅までは、下り坂が続くが、逆に駅から登ってくる方を見ると大変だなぁと思う。
上大岡駅の反対側は、道の狭い昔ながらの商店街が広がっていた。ここから、フリーきっぷの範囲に行くのは、京急で杉田までかなと思ったが、バスがあるはずと乗り場へ向かう。このバスターミナルはデパートの一階にあり、めちゃ立派だった。雨の日でも大丈夫だし、乗り場ごとにガラスのしきりがあってあったかい。杉田駅行きのバスは確かにあったが、30分後…。とりあえず、デパートに行くとヨドバシカメラがあって、結構広い。ここでパソコンを見ていると、あっという間に時間になってしまった。
2番乗り場から磯6バスに乗る。バスは期待通り坂道をどんどん上っていく。これぞバスの楽しみ。電車だったら、きっとトンネルに入ってしまうのだろう。坂道がきついのか、のろのろと進んでいき、公団住宅へ。あれ?磯子駅から歩いてきた道だ。一度通ったところをバスで抜けるのは爽快。バスは磯子駅も経由するようで、東芝アパートのところからトンネルを通り見慣れた駅に。もったいないので(?)、そのまま乗り続けると、あっさり杉田駅に到着。バス停は中途半端な位置だったが。ここからJRの新杉田駅に行き、ドトールコーヒーで一休み。今日はじめて喫茶店でのんびりするな。
最後はまた関内駅。今日横浜に来たのは、横浜関内の大ホールで、伊奈かっぺいのトークショウがあるから。
伊奈かっぺいさんを知ったのは10年前になるのだろうか、津軽弁とはこういうものだと会社の同僚から借りたテープだった。一人で寂しい時に聞くと心が落ちつき、その後他のも聞きたくなってCD屋で見つけるたびに買っていた。(と言っても4枚だが…)これがなかなか置いてなくて、ぶらりとCD屋に入るのは、これを探す楽しみもあったのだ。その後インターネットで、通販ができるようになってからは、あっさり買えたが、まだ本人の話を直接聞いたことがなかったので、今回が初めて。やはり年輩者が多かったが、座席は満員。
やはり話術はすごいやー。お客さんからの話も即笑いに結びつけるのはさすが。ほぼ8割が話だけなのですが、2時間以上飽きることなく、笑わせていただきました。でも暖かみもあるのですよ。最後には「雪やどり」も聴けて大満足。
でったらだ消しゴムを買って帰る。
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