ホームお散歩日記[千葉]花の富浦ハイキング
2003.02.22

花の富浦ハイキング

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ちょっと遠出で、ハイキング

「駅からハイキング」という、JR東日本がやっているハイキングイベントに、「花の富浦ハイキング」があった。房総というと、春というイメージがあったし、急に菜の花畑が見たくなったのだ。眠いけれど、今にも雨が降りそうな曇り空のなか出発。ホリデーパスを購入し、とりあえず東京駅へ。いつも人でいっぱいの東京駅だが、スキー客がやたら多くて歩きにくい。土曜日の朝はいつもこうなのかな。

みどりの窓口で、3連休の帰省用のきっぷを購入して、京葉線地下ホームへ行くと、もう特急〔ビューさざなみ〕は止まっていた。自由席は、窓側はほとんど埋まるくらいの乗車率で、電車内のアナウンスでも、ハイキングへ行かれる方は、「富浦駅でお降りください」と案内が早くからあったので、利用する方が多いのかな。本当は、もう一本あとでも間に合うのだが、そちらは普通のさざなみ号。同じ特急料金を払うなら、やはり新型に乗りたいと思うのは当然だろう(?)

ディズニーランドや、幕張のビル街を眺めつつ、缶コーヒー。車窓を眺めながら飲んでいる時は、ああ「旅をしている」と実感する。蘇我の次の五井駅で、指定席の方が半分以上降りてしまい、ガラガラになってしまった。もっとひなびていると思っていたが、立派なショッピングセンターもあり、住んでいる方が多い大きな駅らしい。昔「東京湾フリーきっぷ」を使って普通電車で行ったときは、結構遠かった記憶があるのに、早いものだ。もうこんなところに来たんだと思う。

しばらく乗ると木更津から一駅先の君津が、かなり遠く県越えのような、山の中やトンネルを進むので、この間を歩いてみたくなった。ここからは先は速度が遅くなり、単線区間に入ると、電車の行き違いのため4分とか3分とか止まるなど、のんびり進むようになる。特急の真価が発揮されるのは、単線区間に入ってからだろうと思っていたが、そうでもないんだな。途中から海が見えるようになり、「海が見えたー」とモモのようにしたくなる。

心地よい波の音

やってきました富浦では、駅のホームにもたくさんのスタッフがいて臨時のきっぷ売り場もあり、気合いが入っているな。今日のような特別なイベントがないと、あまり下車する方がいないのかな。改札を出て(ホリデーパスでたりない区間のきっぷは事前に買っている)あっさり、受け付けをすまして、さあ出発。

最初は、線路にそって進むが、途中で両側が田んぼののどかな道を進む。都会と違って、車を気にしなくてよいのはありがたいし、家もかわら屋根の平屋で庭が広い。ところどころにある自動販売機では、あたり前のようにマックスコーヒーが売られていたぞ。途中ちょっとしたトンネルをくぐると海が見え、ここからずーっと海沿いに歩いていくコースになっている。つりをしている人がいたり、海岸の反対側には、畑で野菜をとっているおばあさんがいて、のどかだ。

波の音が心地よく、なにも音楽を聞きながら歩くことはないなと、ゆっくり歩く。炊事場や、焚き火をする場所、更衣室などが、いくつもあってキャンプをするのにも、よさそうなところだ。

とん汁で一休み

地図でわからないのが「坂」。しばらく海岸沿いに進んでからは、車道に合流するが、この坂のきついこと!坂の途中で、海を見渡せる場所に着くが、かなり高いところにきてしまったようだ。途中立派な門だけあって、中が何もない空き地のところがあったが、なんだったのだろうか。あまりにも急なのでここで、休憩している方も多かった。

ようやく、レストハウスまでだとりつくと、みんな休憩していた。パンフレットによると、ここでとん汁の配布を行っているようで、どうせ紙コップに一杯程度だと思っていたら、大きなおわんにたっぷり、なにも食べていなかったのでありがたい。都会のハイキングでは考えられない大サービスで、「ええんかいな」と思うが、横でいっしょにおにぎりや弁当が売られていて、買う方が多かったので、儲かっているのだろう。

しばらく歩いて、さて次の目的地はと、かばんを見ると、ハイキングのチラシ(地図)がない。どうやらとん汁のところに置き忘れたようだ。迷ったが、そのまま進むことにする。あとの無料サービスは、「花の種」くらいだったからいいや。(そのかわり迷うことになるが…)

隠れた山道

ここからは、草原が広々と続いて公園で、いい眺めだ。でも、どんどん坂を下っていくので、歩くのも楽だし…あ、その分また登るのか。

しばらく下って、第二展望台に到着。三浦方面が見える。ここは景色がよければ、富士山や大島もが見えるそうだが、今日はなーんにも見えなかった。要塞跡地を見て、海岸園地を経由して歩くが道の状態はいまひとつかな。両側が竹藪のところは、道からも竹が生えようとしていたし、舗装された道路のいたるところにひびが入っていた。

そうすると、最初にトン汁をもらったところあたりに帰ってきたが、帰り道用の道が、別に用意されていて、こちらを進む。天気も晴れてきて、日が差すようになり気持ちいい。でも、大房岬をぐるっと一回りしたのだが、花いっぱいという割には、なにも花畑はなかったぞ。ここから先は、舗装されていない山道で高いところを進むので、景色も良いし、静かだ。途中、なにやらへんな石がおいてあるので近づくと、彫られているのが、地蔵のようで(古すぎてよくわからない)はるか昔から、この道を見守っていたのだと思う。

崖ノ観音はきつかった

次の目的地は、「崖ノ観音」。これは少し遠かったが、たどりついてびっくり。岩にへばりついている感じで、はるか上、本当に崖っぷちにあるよ~。もう、かなり疲れているし、階段が延々と続いているので、上る気がなくなるが、次はいつ行くかわからないので、階段を駆け上がる…が途中でへとへと。崖ノ観音

上まで行くと、たしかに景色はいいが、今いるところが崩れたり、床が抜けたらと思うと結構怖い。この近くに洞窟があり、さらに上る階段があるので、ええい!最後まで登るぞ。でもここは山の小道で、展望用のいすがあるだけだった。なーんだ。がっかり。階段をゆっくり降りて、次の目的地「枇杷倶楽部」へ行く。

大サービスの菜の花まつり

農道のような道をしばらく進むと、菜の花畑が見えた。なるほど、用意された花畑ではなく、こんな「普通の畑を見よ」とのことなんだろう。あたりには、なにもなく見晴らしが良く開放感があってよかった。「道の駅とみうら」が見えたので、ここで休憩しようと近づくと、ここが枇杷倶楽部でハイキングのゴールらしい。

ここでは、JR「駅からハイキング」でない、地元独自の主催で「菜の花まつり」というのが行われていて、もち、ポップコーンや綿がし、菜の花のてんぷらなど、なんでも無料!という、すごいところだった。一緒に、野菜や花は売っていたが…すごすぎる。結局昼ご飯は、餅。(きなこ、しょうゆ、あん)にてんぷらと、ダダですんでしまった。あたりの菜の花畑を眺めながら、大勢で食べる食事はおいしかった。

あとここには、猫(にゃん)だ!PARKいう、猫のテーマ館のようなものもあった。そういえば今日は猫の日だったか。あとお土産屋をのぞくが、びわばっかり。そんなに有名だったのかぁ。知らなかったな。

駅まで迷走

で、ここがゴールといわれても。困ってしまうのだが、どうやって駅まで帰るのだろうか。

街の方だったら、途中で喫茶店によることもできるし、疲れたら、どこかの駅がすぐ近くにあるのだが、どの方向が駅かも見当がつかない。ともかく、海の方向に歩いていくと、すぐに見なれた景色になった。畑仕事をしているおばあさんのところだ。ようやく、案内版が見つかったので、コースを逆に歩いていけば、たどりつくだろう。やはり別に地図をもってくるべきだったかな。

でも、ここは駅からかなり大周りしてきたところなので、途中の知らない道を進んでみる。木造立ての古い寮(今は使われてないようだ)を通ると、読みは当たって、駅の近くにある道に合流した。やったね。帰りは、千葉行きの普通電車でのんびりすごす。

ひさびさ千葉

千葉で下車するが、ここは昔とあまり変わっていないかな。(2つあわせて)国内最大級と言われていた、そごうも健在だったし。途中のロッテリアに寄り、バレンタインの無料コーラー券でコーラーを飲みつつ、パルコの前の商店街をのんびり散歩する。うーん、懐かしいなぁ。ここも変わっていないや。

と思ったら、京成の千葉中央駅はホテルができていて、おしゃれな喫茶店があり、反対のダイエーもなくなっていたし、ごちゃごちゃした感じは、千葉寺方面の一角だけになっていた。生まれ変わったこのあたりは、食べ物屋がたくさんあって、いいところだと思う。490円のカツ丼を食べて一休み。

帰りは、千葉から総武線快速のグリーン車に乗って新川崎まで。3月は東京まで行く機会が多いので「データイムグリーン料金回数券」を買ったのだ。2階なので眺めはいいし、混雑なく静かで快適だった。でも、降りたあとがゆううつになるな。

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