歯医者が終わったら、15時。うーん、中途半端な時間だ。近場で行ってみたいところ…そうだ、豊田に行こう。まったく知らない街。けれど、ここに生まれていたら、通いなれた道かもしれない街を歩いて体験するのが、楽しいのだから仕方ない。
昼ご飯を食べていなかったので、松屋で牛めしを食べたあと出発。まずは京王ストアを右に曲がり、多摩平緑地通りを歩く。このあたり、浅川から、多摩川にかけて、うねうねと緑地が道のようになっていたので、気になっていたのです。ここは公団多摩平団地というらしいが、何十年も前に建てられたような、古い2階建の団地・アパート郡が延々と並んでいる。夜中だとけっこう不気味なところかも。まあ、私も住むとしたら、こんなところになるだろうな。
しばらく進むと、黒川段丘崖散策コースの案内があった。ここまでは、歩道が狭くて自転車とすれ違うのが大変だったのだが、公園内に土の道がずっと続いているのがありがたい。昔の川の跡かな?と思っていたが、どうやら崖がずっと続いているようだ。街を見おろせる場所が続く。少し外れすぎたので、方向修正をしながらJRの線路を渡ると、神野野鳥の森公園に到着。
下に降りる階段があったので、気分を変えてこんどは下に降りてみる。こちらは、幹線道路と離れているからか、のどかな住宅街が続いていた。でも、先に待っていたのは、滑らないように丸型の窪みがたくさんついているコンクリートの道路だった。うわーっ、これを上るのか…
そりゃ、このまま川崎街道に向かうこともでくるが、この緑地を歩く当初の目的のためには仕方がない。appear(岩男潤子)を聞きながら坂を上りきると、いつのまにか、幹線道路の幅は小さくなっていていた。
しばらく緑地沿いに歩くが、本当に木が茂っている崖で、沿って歩くことしかできず中は入れない。もっとのどかな散歩道が続くと思っていたのに…
ここから下り坂になる。このまま進むと、緑地と交差して右から左に変わるので、また脇道へ行くが、待っていたのは延々と100段以上続く階段だった。このあたりに住んでいる方は、神社でもないのに毎日この階段を上っているのだろうか。すぐに中央自動車道と交差するが、今の場所は自動車道よりも高いところにあるので、橋があって上を歩くようになっていた。日露戦争の祈念碑のある公園で一休み。
街を見下ろせる高台で、もう日は沈もうとしていて空が赤い。こんな場所が近くにあると、心が落ち着くだろうな。
坂を下っていき、大きい地蔵と小さな地蔵があって、家族のような地蔵が並んだ地蔵堂というところを通ると、もう日野駅はすぐ近くだった。この緑地(というか崖)は、この先多摩川と合流する新旭橋まで続くのだが、どうせまた、坂を上ったり降りたりするのだろうから、今回はここまで。
やってきた17時18分の立川行き(小淵沢からやってきた列車だ)に乗って帰宅。
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