ホームお散歩日記[埼玉]本庄~児玉
2004.06.19

本庄~児玉

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新幹線駅を目指して

昨日は早く寝ることができたので、ちょっと遠出しようと思う。ホリデーパス+αで手軽なところと言えば、本庄早稲田駅の見学がいいな。上野駅7時36分の普通電車に乗って、9時に本庄駅に到着。手軽なところで食事しようと思ったのに、それらしい店はなし(パチンコスロット店ならあるが)。

仕方ない、そのまま南にずっと歩く。ずっと町中が続くが、喫茶店などもなく、途中の新二口橋を渡ると、田んぼが広がるのどかな風景になってしまった。もう、本庄早稲田駅も見える。駅のまわりは巨大な駐車場で、車がたくさん止まっているが、予想していたより多い。こんなにたくさん、すごいなー。でも、それを見ているだけで、行く気がなくなってしまった。

松久まで一直線

駅へ続く道から横にある田んぼの中ののどかな狭い道を進むが、ここも車でいっぱい。途中に金鑚神社があり、説明板を見てみると、祀ってあるのは、天照(あまてらす)大神で埴輪の窯跡もあるというかなり古い神社のようだ。これもなにかの縁と行ってみるが、窯跡は山の中にあるらしい。

あとは、ずっと31号線を南へ。骨董品の店を越えたあたりにコンビニがあるのだが、駐車場の一部は昔のまま、馬頭観世音という地蔵がいて道路を見守っていた。別の場所には、馬頭観世音の石碑もあったので、このあたりには地蔵が多かったのかな。

多いといえば、このあたりのコンビニはほとんどSAVE ONというお店で、世界先行発売したばかりの、カロリー半分コーラーC2がたくさん置いていたが、カロリー半分といっても、糖分はすごいのだろうな…無難におにぎりとお茶を買って食べながら歩く。

車はどんどん通るが、本当になにもないところ。工務店ではにわとりを飼っていて、実にのどかだ。途中の志戸川を渡ると、ようやく八高線が見えてきて、10時50分松久駅(無人駅)に到着。…といっても、これは駅というよりは、門だな

遺跡の森公園

松久は、観光に力をいれているのか、いたるところに案内板があって、とても親切。遺跡の森公園も迷うことなく到着した。どうやら、町内を巡回するバスも走っているようだ。遺跡の森公園

ここは大部分が運動公園になっているが、坂を上ると、遺跡の森子供広場という森への道があり、中には木部山古墳群がいくつもある。森にある普通の盛り土なのだが、説明板と石碑があるだけでそれらしく見える。でも、子供広場というわりには、遊具が全部壊れていて、そのまま放置されていた。いちおう整備中と書いてあるが、整備する気があるのかな…

森の中は涼しいので、しばらく休憩しようと思ったが、蚊がびゅんびゅん飛んでいるのも森ならでは。あわてて脱出したが、これからの季節、山の中には入れないな~。

広木の一里塚榎跡

しばらく方向がわからなくなっていたが、駒衣というところで、国道254号線に合流したのでそのまま進んでいれば児玉駅にたどりつくはず。八高線の一駅はとんでもない距離があるので、のんびり行こう。

mariko(志賀真理子)を聴きながら、ずーっと歩いていると、川の手前に休憩できそうなベンチがあったので一休み。ここは、「広木の一里塚榎跡」で、土を盛って里程の目標としたらしい。榎跡だけあって、榎は根っこの部分しか残っていなかったし、他の草に占領されているが、跡があるだけでもましかな。近くに自動販売機があったので、お茶を買ったら出てきたのはアメリカンコーヒーだった。がくっ。コーヒーが出てくるにしても、小さいのならよかったのに。甘いコーヒーを飲みながら川を渡ると、信号が増えてきてようやく町らしくなってきた。

途中には、高札場という告知板の跡があったり、今も営業している旅籠屋があったり、倉があったりと、観光地と変らない町並みが普通にあるのはすごいな。昼間は電気をつけていない店が当たり前で、懐かしい。

雉岡城跡

最後に行くのは、雉岡城跡。小さなところだが、中学校の裏山という感じで、鉄琴と小太鼓の音が聞こえてくるのがいい感じ。城跡というより普通の山なのだが、夜泣き石だけは説明があった。「側女お小夜をお仕置井戸に生きたまま沈めましたが、水が白く濁るので、井戸からお小夜の棺桶を引き上げてみると、大きな石になったお小夜は、子どもの石を抱いていた」という民話で崖から下を見ると、それらしい石は確かにあるが、ずーっとほったらかしなので、盗まれたりはしないのだろうか。山を上って、下の道路が見えるところにあるベンチでしばらく休憩。風が強くて気持ちいい。

これぞ、ローカル線

綺麗に整備された駅前の道路を歩いて児玉駅に到着したのは、12時45分。さて、高麗川行きの列車は?…次は14時3分。うそーっ、じゃあ高崎まで行くのは?…こちらも14時3分。13時台が空白とは、恐ろしや。食事するようなところもないし、仕方がないので駅のまわりをぶらぶら歩くが、ここに住んでいるような気分になってくる。高崎線とちょっと距離が離れているだけなのに、まったく世界が違うよ。

ようやくやってきた列車は2両だったが、空いていたので一安心。クーラーの風が気持ちいいや。今日はよく歩いたので、さすがに疲れて、高麗川駅までぐっすり眠ってしまう。拝島に着いて10両の電車がやってくると、ようやく都会に帰ってきたと実感できた。

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