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2004.08.28

姨捨~屋代 黒姫~童話館

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臨時列車で一気に松本へ

今日は、18きっぷの4回目を使用して、松本・長野方面をうろうろする予定。まずは、立川から6時52分の〔白馬Alps花三昧〕に乗車。指定券はばっちりA席…だったが、急行のようなボックスシートで進行方向逆側だった。うーん、D席がよかったみたい。これは白馬で行われている、イベント「白馬Alps花三昧」のための列車だが、快速なので18きっぷでも乗れるし、停車駅は、八王子、甲府、茅野、松本…と特急よりも停車駅が少ないのがすごい。

トンネルが続くあたりで寝てしまい、勝沼ぶとう卿から甲府の町を見下ろす景色が眺められなかったのは残念。それからも半分うとうとしながら、松本に到着(9時35分)。ひさびさに電車にたっぷり乗ったという充実感がある。

吹奏楽パレードがお迎え

次の長野行き普通列車まで一時間の待ち時間があるので、松本城を見に行こうと、駅を出て本町通りを曲がると車道は通行止めになっており、賑やかな吹奏楽の音楽が聞こえる。

「2004サイトウ・キネン・フェスティバル松本」という歓迎吹奏楽パレード合同演奏会で、今年で13回目とな。すっかり街はお祭り気分。ベンチがいくつも置かれていて、自由に座ってパレードを楽しめるようになっている。いい日に来たものだ。参加するのは小学校、中学校ばかりで、小さい子ばかりなのが可愛らしいし、もちろん演奏も良い。ずっと聞いていたいが、松本公園をぐるっとまわって、埋橋方面から、東へ。線路の方に向かうと北松本駅に到着した。

やっぱり始発から乗らないとな…ってよく考えたら北松本駅は白馬方面の大糸線じゃないですか。祭りで通行止めになっているせいで、こちらは車で大渋滞。うまく線路に沿って歩くことができず、ちょっと遠回りしたと思うが、なんとか15分前に松本駅に戻って来れた。ホームへ行くと、もう長野行きは到着していて、席もぽつぽつ埋まっていた。あぶないあぶない。

眺め最高姨捨駅

篠ノ井線は今まで特急でしか通過したことはなかったが、交換待ちをしながら、ゆっくり進んでいくのもいいものだな。そして、スイッチバックの姨捨駅に到着(11時30分)。長野の善光寺平が見下ろせる、ここからの眺めはすばらしく、ほかの乗客も降りてきて、景色を眺めている。遠くにきて良かった~。善光寺平

今回はここで下車。姨捨観光公園の案内がある狭い道を進むと、遮断機がない踏み切りがあってびっくり。しかも〔特急しなの〕がちょうど通過するところで、警笛を鳴らされまくった。公園はすぐで、ここも眺めはすばらしい。山を下っていくと、少しずつ景色が鮮明になっていくのもいいものだな。このあたりは松尾芭蕉や加舎白雄が訪れた、月の名所ということで、中部北陸自然歩道が整備されていて、長楽寺では、信州姨捨観音祭での俳句大会の句の石碑がある。確かに夜景もすばらしいと思う。さらに山を降りていくと、トンボがいっぱい出現。夏ももうすぐ終わりだな、という気になる。まだまだ暑いけれど。

千曲(ちくま)川を渡った平和橋緑地公園で野球をしているのを眺めながら、川沿いに、千曲橋の方へ歩く。河原には畑がいっぱいあり、すいかをたくさん自動車につみこんでいる。すいかはおいしそうだけれど、冷蔵庫がないから今年も食べることはないだろうな。屋代駅へはちょっと遠回りだが、公園巡りの一環として、更植中央公園が気になってやってきたのだが、風車があって落ち着く場所だ。ここで持ってきた菓子パンを食べて休憩。

屋代は日本一のあんずの里だそうで、蒸気機関車の置いてある、あんずホール、あんず街道、あんずの里など、あんずの名前が付く建物ばかり。10円カラオケの店あたりで、403号線に合流し、あとは駅まで一直線。歩道が広くて歩きやすい。ここのバス路線には線名の他に愛称があって変っているのだが、大循環線(ちくま線)、太田線(やまぶき線)、南北線(しなの線)、東部線(あんず線)、姨捨線(めいげつ線)バスの絵柄も、それぞれの路線によって違っているのにびっくり。これだったら、乗り間違えることはないだろう。

最後は黒姫

しなの鉄道篠ノ井駅までのきっぷを買って(金額式じゃなく、屋代→篠ノ井という駅名表示だった)、13時5分の長野行電車で再出発。運がいいことに、この電車がそのまま直江津行きになるそうで、乗りっぱなしで14時18分黒姫駅に到着。黒姫というと、直哉や聖夜さんたちが、この不気味な洋館に迷いこんだが、実は…という黒姫伝説(嘘)思いだしてしまうが、黒姫童話館へ行ってみようと思う。おおざっぱな地図しかないので、たどり着けるか不安だが、とにかく出発。黒姫童話館

改札口と反対側から、しばらく歩くと、舗装された道路なのに、大きい蛇がよこぎった。おおっ。途中で、道が分かれ、リフト方面近道という地図に載っていない道を歩いていくと、だんだん山の中に入っていき、怖くなってくる。別荘のある道をどんどん進むと、山小屋があり(トイレもあってありがたい)黒姫山頂への登山道入り口だそうで、バス停もないし、見当違いのところに来てしまったのだろうか…。それでも歩いていると、確かに童話館への案内板は存在するので、山を上っていく。地図では、充分歩いていけそうな距離だったが、黒姫高原にあるってことは、はるか山の上じゃないの?ちょっと後悔。のどかな草原

しばらく森を歩いていると視界が広がって、広々した高原が見えるところに出てきた。さすがに、今日はよく歩いているのでつらい。かといって、今から引き返すのもしんどいので行くしかない。途中で、アスティ黒姫方面の冬季専用道路があったので、高原をぐるっとまわるより、近道に違いない。こちらを進むと、またさびしい森の中に入ってあせったが、ちょうど童話の森ギャラリーの裏側に出てきて一安心。15時24分に無事童話館に到着。うーん、疲れた~。これは駅から気楽に歩いていくようなところじゃなかったみたい。少女たちが、草原の中を転がっているので、なにごとかと思ったが、楽しそうなので見ながらしばらく休憩。

なにげなく、ホームページを見ていたら、この童話館で、ミヒャエル・エンデの展示をしているのを見てやってきたのです。「モモ」「鏡の中の鏡」の不思議な世界が好きなのですが、直筆原稿や、挿絵など年表とともに並べられていて、見応えがあった。他にも、亀好きだったそうで、亀の置物がたくさんあったのが面白い。「世界で、展示しているというのはここだけ」なんて不思議な感じ。他にも、松谷みよ子の童話、信州の民話など、大きなふすま式紙芝居で読めるようになっていたり、自由に童話が読める本と人形の部屋があり、ちいさい子供が充分楽しめるようになっているのに感心した。

実は最終電車

童話館からの草原と山の眺めはすばらしく、苦労して山を登ってきた甲斐があったよ。ずっといたいが、早めに次の黒姫駅行きのバス(16時20分)で下山することにする。料金は驚きの200円!

黒姫駅からは、17時の長野行きで、帰宅。長野からは接続するのは、一気に甲府まで行くありがたい電車だったが、実はこれが普通電車で東京へ行く最終だったとは…甲府、高尾と乗り換えて立川に着いたときには、23時18分だった。いまだに普通電車での距離感がつかめていないや。 

[入館料]      黒姫童話館                                               ¥600-

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