休日をめいっぱい楽しむために、5時半に目ざましを合わせたのだが、目がさめたら10時って、どういうこと?
もう一度寝たくなったが、お腹が空いたので、11時頃出発。東急東横線の特急に乗って、横浜まで行くと「みなとみらい線一周年記念パスネットカード」を駅員さんが熱心に立ち売りしていたので、感心して2枚購入。横浜駅は、いつもながらすごい混雑なので、ここでの昼食はあきらめ京急に乗り換える。
首都圏に何年も住んでいるのに、京急の本線に乗るのは初めて。トンネルもあるものの、ほとんど高架や高台を走るので眺めがいい。スピードが早いと聞いていたが、大岡川に沿って、いつか下車したい未知の駅をものすごいスピードで通過していくのは本当に凄い。いつまででも乗っていたいが、2駅先の金沢文庫駅で、特急運転はおしまい。後ろの4両が新逗子行きになる。ホームの中央まで進んでから扉を開けるのは変わっているな。
急にかやぶき屋根が出てきて、ぐっと田舎っぽくなったところを、一駅進んで六浦駅で下車(12時14分)。これといって、食事をするところがなかったので、駅前のスーパーで、おにぎりを買いこみ、さあ出発。
横浜横須賀道路の方面に進み、三信住宅入り口から急な坂道を上っていくと、朝比奈の街に入っていく。地図ではきれいな線形の道路だったこともあり、予想通りの立派な住宅街だった。洋風の家がほとんどだが、中には縁側が見えている和風のもあり、こういう開放的な家もいいなと思う。犬の散歩をしている方が多いのも、特徴か。
朝比奈町公園でおにぎりを食べて一休み。ちょうど高台の端のようで、となりは崖のようになっている。ここを進めたら近道なんだけれどなぁ…と降りるところを探すが、ちょっと無理そう。
今まで上ってきた坂道を延々と下っていくと、環状4号線に合流。トラックがたくさん通る道をしばらく進むと、朝比奈切通の入り口へ。
七つある鎌倉の切通の中で、最もよく旧状をとどめるそうで、よく紹介を見るので一度歩いてみたかったのです。工場のあたりに説明板があり、岩だらけの山道へ。そんなに距離はないはずだが、気合をいれていこう。だれも通らない静かな山道だが、昔は旅人がここを歩いていて、それが今でも残っていると思うと、ありがたみがある。でも、意味ありげに石が積み上げられているのが不気味だ。熊野神社もあるようだし、ミニ熊野街道といった感じなのかな(熊野街道自体は歩いたことないが )。
ようやく下り坂になって一安心するが、水がずっと流れていて、川の端を歩いているような感じで道の状態がめちゃ悪い。道幅は広いので、なんとか歩いていけるが、ところどころに防空壕っぽく穴が開いているのが気になる。
太刀洗川に沿うようになり、十二所神社で金沢街道に合流し、ようやく賑やかな幹線道路に戻ってきた。でも歩道は狭いし、トラックが多いので歩きにくい。この近くにある鎌倉宮に行こうと思うのだが、参道らしき道路をまっすぐ歩くより、住宅街を通ったほうが近いかな。青砥橋のところで、北へ進み浄明寺住宅地という集落を目指すが、のぼり坂がきつい。地図だと平坦な台地みたいなのに…やはり山の近くだからそう甘くはないか。
ずっと上って、貯水タンクのようなところの近くで、となりにある集落へ移動。今度は下り坂だから楽だが、家を坂道に立てるため、両方の壁が高い。一種の切り通しで、今日はずっと溝の中を歩いている。二階堂川をすぎると、鎌倉宮の社務所の近くに到着した。
例によって「平安鎌倉史紀行」を読んでやってきた鎌倉宮は、天皇・尊氏と意見が対立し、尊氏によってこの地にあった東光寺の土牢に幽閉された護良親王が祀られているそうだ。あまり由来はしらないが、白い鳥居に上だけ朱色のツートンカラーはかっこいい。
観光客と共に、小学校横の狭い道を通り、鶴岡八幡宮も寄り道。鎌倉宮からでも、そこそこ距離はあるのだが、さすが有名観光地。人力車が走っており、古い骨董品の店や、おしゃれな喫茶店が並んでいるので、自然と鎌倉駅に着いてしまった(14時20分)。
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