そこそこ早起きして新川崎5時49分の〔エアポート成田〕で出発。千葉で銚子行きに乗り換え目指すは、飯岡灯台。最寄駅は…うん、今回は倉橋駅にしよう。交換待ちで遅れたものの、8時52分に到着。無人駅で、きっぷを見せるまでもなく電車は出発していった。遠くになつかしの風車が見える。
駅を降りて目の前の空き地には、白鳥の置物がたくさん置いてある。白黒ピンクといろいろな色がそろっているが、何に使うのだろうか。
線路を渡ると、周りが畑の完全な農道になった。にんじんや大根、キャベツ畑もあり、いっぱいトラックに積み込んでいる。これだけ大量の野菜を見るのもひさしぶりだ。途中の見どころは、庚申塔(こうしんとう)かな。長生きができるという信仰の元に建てられたようですが、偶然見つけたのでうれしい。そこら中にあったものを寄せ集めたようで、たくさんあったのがちょっと不気味だけれど。
ずっと南下すると、風車は少しずつ近づいてきて、ついに真下を通ることになった。山の上に集まっていると思っていたのだが、畑の空き地みたいなところにあり、一体一体の距離はけっこう離れている。しばらく歩くと南へ行く道はおわり、まともな道路に出たが、なぜか渋滞していた。
ずっと先の方を見ると、トラックが横転している! 荷物をたくさん積みすぎて、カーブ時にバランスを崩したのかな。幸いけが人はいなかったようだ。
徒歩の特権、畑の中に少し入って回避して進む。少しずつ森が近づいてきたと思ったら、森に直行するトンネルのような急な下り坂が見えた。面白そうなので、下っていくと景色はすっかり森の中。小さな峠を越えると、名前のない神社(看板?が全部ない)の横からメインの道路につながっていた。位置がつかみにくいが、たぶん「縞」というところだろう。
あとは一直線で飯岡漁港に到着するはず。でも、また山を越えるようだ。まわりは何もなく車だけでどんどん通るちょっと怖いところを歩くと、おおっ、海が見えた。道は山に沿ってうねうねと先まで続いているのが見えてうんざりするが、その先には国道126号線と海。ようやく、見覚えのある景色のところまでやってきた。直線距離は近いが、飯岡駅から歩くほうがずっと楽だと思う。
コンビニでお茶とおにぎりを買って、食べながら126号線に沿ってしばらく歩くと、飯岡灯台への上り道の案内が見えた。また登るのかと、うんざりするが、道は綺麗で歩きやすい。坂を登りきって駐車場のある公園に近づく途中で、カントリーハウス海辺里を発見!映画「ジュブナイル」で祐介の家になっていた所だ。ようやく、ここまで来れたよ。
その先には、灯台があり、下の飯岡漁港がくっきり見えるいい眺め。千葉てつやが育った町だそうで、ジョーと力石の像もあった。でも、ディフォルメしない方がかっこいいと思うけれどな。ここは、屏風ケ浦と刑部岬(ぎょうぶ)で絶壁が続く東洋のムーバーと呼ばれてるらしい。
しばらく休憩したあと、遊歩道を歩いて下の漁港の方へ行く。最初は綺麗な階段だったが、途中は整備されていない、水が半分流れている道になった。途中に海津見(わだつみ)神社があったので参拝。海の見える神社で、ここからでもいい景色。その後は飯岡漁港のところから、旭駅行きのバスに乗った(410円)。
次に来るのは〔さざなみ号〕で、普通電車は1時間待ちかー。さすが、特急優先のダイヤ。銚子方面から成田経由の帰宅も考えたが、さすがに遠いと思い、駅前をうろうろして時間をつぶした。駅前のロータリーが工事中で、きっと、暗くて古びた売店や、さびて使う人がいないと思うロッカーたちも、なくなってしまうのだろう。
特に寄り道する用事がなかったので、千葉で横須賀線に乗り換え帰宅。品川手前のトンネルを抜けると、雪がおもいっきり降っていてびっくり。千葉はあんなに晴れていたのに。
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