8時18分、東山北駅で下車。高校生がたくさんいて、しばらく身動きできなかった。まずは、東名高速に沿うかたちで、国道246号線沿いに歩く。
ちゃんと歩道があるが、両側は草だらけで、 歩きにくい。沢里川沿いに歩き、東名高速の高架をくぐると、目の前は圧倒的な山。すぐに民家はなくなり、しずかな林の中を登っていく。舗装された道路だが、壁が崩れているところがあるので、真ん中を歩く。今日は、山登りをするつもりで来たが、なんだか、場違いなところに来た感じで、一人だと怖くなる。
かなり曲がりくねった道で、なかなか進めない。ときどき、車とすれ違うので、無人じゃないと、ほっとするが、山道の車は、得体の知れない不気味さがある。やまゆりの滝、という名所らしきところを過ぎると、林を抜け、遠くまで見渡せるようになる。東名高速が小さく見え、こんなに遠くまできてしまったのか、 寂しくなる。
つづら折りの道をひたすら登り、登りきったと思ったら、下り坂になる。林を抜けると、川村小の高松分校に到着。木造で、懐かしく、時代が遡ったような感じ。大きな家が並んでおり、牛を飼っているところもある。なんで、こんな所に…「忘れられた村」なんて言葉が思い浮かび、いろいろ、思うところがあるが、ずっと下界が見渡せる、景色のいい所なのは確か。
さらに、小学校を見下ろすように、坂道を登っていく。けっこうキツイ。一応、地図に載っている道だが、道路の舗装がなくなり、心細くなる。雨のためか、道が削られ、木が斜めになっているのが怖い。しばらく登ると、3つの道が合流するところに到着。
さっきの集落が下界に思えるほど登る。この先は、高松山山頂で、せっかくだから行ってみようかなとしばらく進んだが、本格的な登山道で、素人には無謀そうだったので、あっさりあきらめ、当初の予定通り、寄方面へ進む。
舗装された道に戻り、下り坂になったので一安心。ただ、北側になるためか、薄暗くて、完全に森の中。つづら折りの道をひたすら進んでも、ずっと道は続く。夜だと真っ暗で車でも怖いとおもう。この道路、だれが通るんだろうか。意外と虫が多くて、気持ち悪い。
それでも、降りていくと、確実に森は明るくなっていき、まず茶畑が現れ、下に民家が見えるようになる。ここから、けっこう急な道になり、疲れたが、虫沢橋でようやく、平坦な道になる。自動販売機でジュースを飲んで一休み。
今日は、観光らしいことは、なにもしていないので、近くにあった高根神社(思ったよりも小さい)で、とりあえずお参り。ここは、「松田山みどりの風自然遊歩道ハイキングコース」という名前がついていて、「宮地山・シタンゴ山」に続いている みたい。もう、山を登るつもりはないが、この先が、寄停留所に続いているので進む。…が、木の枝をきっていて通行止め。これから夏に向けて道を整備するのはいいが、もっと手前から案内を出して欲しかったよ~。
仕方ないので、中津川に沿った道を進む。花畑が綺麗な道で、左手には、ふれあい農園という区画割りの農園があり、いろいろな野菜が育っている。近くには、大きな建物が建設中で、いつの間に…と思うが、月日の流れを感じる。
11時20分、懐かしの、寄バス停に到着。
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