8時40分、榎戸駅
自動改札のない小さな駅で、降りるのは初めてだが、駅前には、立派な住宅街が広がっている。みどり台という名前がついているが、駅からずっと下り坂だったのはびっくり。
調整池までまっすぐ歩き、街のはずれにある、坂になっている公園でひとやすみ。ここから先は、山で覆われている別世界になっている。今日の目的地は、「根古谷城跡」ただ一箇所なのです。Webでの城跡訪問を見ていると行ってみたくなったのだが、とにかく駅から離れている。これから何度も、山越えをする必要があるが、さてどうなることやら。
薄暗い林道をしばらく歩くと、急な坂道になり、山を越えると、道一本で周りは畑という、のどかな景色になる。思ったよりも、あっさり山越えできて、ほっとする。
ここが昔の旧道だったのかな。実に開放的。どこまででも歩いていける。野菜一袋100円の無人販売所が、何箇所もあるのがすごい。途中の小学校横には、柳沢牧野馬土手と書かれている。江戸時代に野馬が放牧していたとのこと。
この近くの畑は、笹の葉のようなものと、パセリのようなものが、主流で、どちらも初めて見る。何という野菜なんだろうか。
車がたくさん通る広い道路に出て、しばらく東に歩く。ローソンがあったので、朝食補給。途中の、氷川神社でおにぎりを食べる。その後、西部グラウンドの案内にしたがって、道を一本南へ行くと、通学路になっており、歩きやすくなる。
グラウンドを過ぎると、また両側が畑になる。道が狭いので、車が通ると大変!あわてて、ぽつんと建っている家の庭に退避する。遠くから見て、ちょっと変わっていると思っていたが、ウェハースのようなレンガの柱に、板チョコのように区切ってある黒い扉。お菓子の家に見たてているとは、すごい。こんな家もいいなと、思う。
お菓子の家の先は、林道。川を渡ると、岩富という地名のところで、県道22号線があり、ひさびさに普通の道に戻ってきた感じ。しばらく、西方向に歩き、玉田製作所横の道から再び山道へ。今度の道は一段と暗い。ごみの放棄も多くて、かなり不気味。
地図に載っていなかったら、自分から進んで山の中には入らないだろうな。逆に考えると、こんな道でも、手持ちの地図(リンクルミリオン全県千葉)に出ているのだから、すごいや。
坂を下ると、急に広々した草原に出る。畑があるわけでもなく、雑草が生えているだけだが、山の中にぽつんと空間があいているのが不思議。
山の外周に沿うようにぐるっと周り、川と一緒に、ようやく集落が見えてきた。このあたりの地名は七曲。柿の木がいたるところにあり、電飾のように、光って見える。勝手にイメージしている、日本の風景で、懐かしくなる。門に大きな釜のある家や、大きな木のある家、かやぶき屋根もあり、歴史のありそうなところ。
弥富川を渡った先が、今日の目的地、根古谷城址。室町時代の城跡とのこと。どこから登るのかわからず、外周を周ってしまったが、特に遺構はなく、山全体が城跡のようで、案内板の写真を撮って、城跡制覇とする。
坂を登った先には天満宮(天神社?)があるのだが、一緒にトイレがあったのが、ありがたい。感謝をこめてお参り。ついに、やりとげたぞ。
最寄駅は八街駅なのだが、もうへとへと。適当なバス停からバスに乗って帰ろうと思う。バス停なんて、どこにもないけれど。
仕方なく川沿いの道を進む。また、山に入っていくが、2車線の道路なので、怖くない。途中、皇産霊(むすび)神社があったので、休憩。横にある赤い建物が鮮やかだ(400年以上前の建物らしい)。
また近くには、「たもぎ茸」という、きのこの販売所がある。いろいろ栄養があるらしいが、幻のきのこと言われると、私の場合、逆に警戒してしまう。
急なのぼり坂を過ぎると、クリーンセンターで、となりが、スポーツプラザ。焼却のエネルギーを流用しているのでしょう。クリーンセンターとつながっていると思っていたのに、入り口は別で、けっこう遠回り(12時)。体育館や、テニスコートのあるけっこう大きな施設で、入り口にはちゃんとバス停もある。
ただ、バスは2時間に一本しかなく、これだったら、歩いても時間は変わらないと思ったが、もう、歩く気力なく、ぼーっとしてしまう。何もしていないのに、今でも、なぜか印象に残っている。
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