コアサーバーV2プランご契約でドメイン更新費用が永久無料

 

 
ホームお散歩日記[その他]宇佐美~網代
2007.01.27

宇佐美~網代

下へ移動 Ctrl + END

こんどこそ峠越え

熱海から、〔黒船博物館〕という、豪華な列車に乗って、8時40分宇佐美駅で下車。

前に(えらい昔だ)、網代を歩いたとき、宇佐美に抜ける道は、発見できなかった。最近、Webページを見ていると、宇佐美と網代は、旧街道でちゃんと繋がっているとのこと。道を整備するボランティアの方もいるようで、活動報告を読んでいると行ってみたくなり、峠越えに再チャレンジ。

今日は、寒いけれどいい天気。今回は自動販売機には期待できそうにないので、ちゃんと駅前でお茶を買って出発。

比波預天神社

しばらく、線路沿いに静かな住宅街を進む。白い小学校に日が当たって、すごく綺麗に見える。19号線を渡って、まずは比波預(ひはよ)天神社に寄り道。

周りは住宅街で、坂道のガードレールに布団がずらーっと干してあり、生活感がある。ここは、千年以上も昔からある古い神社だが、神社よりも「ホルトの木」が有名で、県指定の天然記念物になっている。台湾・中国・インドシナ半島まで分布する木だそうだが、たしかに大きくて、神社を守っているようにも見える。

神社横は、さらに急な道になっている。いきどまりのような、あぜ道をずっと歩いて無事最初の道に復帰。いよいよ、宇佐美学園目指して、ずっと坂道を上る。

旧街道コースにチャレンジ

地図では、この先はいきどまりになっており、どちらかといえば、西側の、川に沿った谷道の方が、ずっと山奥まで道が続いている。事前に、自転車で走破した方のWebページを見ていなければ、この道には気づかなかっただろう。

学園の奥にはちゃんと、洞の入り(とうのいり)ハイキングコースの立て札があり、心強い。ここで、舗装道路もおしまい、本格的な山道になる。ずっと森に入っていく道で、夜のように暗くて、ちょっと怖い。小さな石ころが多いのが、石切場っぽいかな。400年前、江戸城の石垣を作るため、宇佐美から石を切り出したところで、切り取ったところに、大名の印(刻印石)がついているとのこと。

どこまでも坂道

この時点では、まだ余裕があったが、その後も、坂道が延々と続くので、はあはあ言いながら登るので精一杯。

毎週街歩きをしているので、人より歩けると思っていたが、山登りは想像以上に体力を消耗する。平地になったら休もうと、無理して早足で、進むがもうだめ。10分くらいでダウン。お茶を飲んでも、しばらく動けなかった。ナコウ山の標高、352.7mと書かれていてもピンとこなかったが、300メートル上に登るのは、想像以上に大変。

進むか戻るか、森のトンネル森のトンネル 木が倒れている

だんだんと道幅は狭くなり、石ころも多くなる。大雨が降ったのか、土がけずれ、根元まで見えている木があって、不気味なところ。変なシダ植物が、延々と生えているし。物影にヘビが隠れていそうで、怖い。

カーブを曲がると、うひゃーっ!木が倒れている。なんとかまたいで進むが、その先も何本か倒れている。倒れた木には、変なキノコが生えているし…進むのも、戻るのも勇気がいる。今まで森のトンネルは何度か歩いているが、この道が一番手ごわい。

日の当たる場所平石でひとやすみ

木が倒れていたのは、一部の区間だけで、また普通の道(といっても不気味)に戻る。立て札があり、ユーカリの木と書いてある。育成が早いことから、戦時中パルプ材の不足をおぎなうために、この山一帯に植えられたそうな。忘れられた道のような感じだったのに、ちゃんと人の手による案内板があったほっとする。

その後、一根三種和合の木の案内板(杉の木、楠、椎の木が芽生えて三種類の木が一本になったもの)があり、9時半、Webページの写真でみた平石に到着。「昔の旅人のぬくもりが伝わってくるかもしれません」という解説は情緒があっていいな。昔の旅人を偲んで一休み。…なんて余裕もなく、もう、へとへと。

これでも、道なんです さすがに この道は無理

ふたたび峠

さらに、5分歩くと、馬頭観音に到着。寛政9年(1791年)に建てられたもので、台座に「村内安全」と彫られている。写真で見たことがあるが、思っていたよりも小さい。

奥の道は、ナコウ山山頂に登る道に続く…のだが、木のごみすて場のようなところで、今まで以上にひどい道。さすがにこれ以上は進めない。

法界萬霊塔を過ぎると、しばらく下り坂が続いたので、山は越えたと思っていたが、再びのぼり坂になる。道はどんどん狭くなり、両側のススキ(?)が迫ってきて、完全に道が見えなくなる。

KANONの麦畑のような感じだが、ひぇ~、ここを進むのか。水たまりや、ごみが落ちていたり、動物が隠れていそうで、やっぱり怖い。ひょっとして正規の道じゃないのかな?

ついに舗装道路へ

道がどう続いているか、よくわからなかったが、とにかく広場に出る。あっ、「大島茶屋跡」の案内板に見覚えがある。前に、あきらめたところだ。茶屋の跡だが、本当になにもない。振り返ってみたが、網代側からだと、いきなり草むらなので、知っていても勇気がないと進めないと思う。

ようやく、9時55分、アスファルトの道になる。ほっと一息。残りのお茶を全部飲んでしまう。

別世界、グリーンヒル

この先は、別荘地グリーンヒルで、網代駅まで一直線の下り坂が続いている。あの下り坂は自転車では降りられないくらい急で、人間の歩くところじゃないと思う。前に懲りたので、素直に車道をとぼとぼ歩く。海が見えるいい景色。網代の街か一望できる。山の中に白い別荘地がぽつぽつあるのは、やっぱり、もののけ姫のこだまに見える。

車ばかり通るつづら折りの道路をずっと歩いて、月見ヶ丘公園で一休み。下り坂なのに疲れて、しばらく動けない。やっぱり山歩きは体力の消耗がはげしい。

同じ道はつまらないので、今度は、景色絶好と書かれた道に沿って駅へ向かう。いままで、もっと上から見下ろしていたので、景色絶好というほどではなかったが、車があまり通らないので、歩きやすい。みかんがたくさん、実っているのが絵になる。

網代駅には、10時40分に到着。峠越えは想像以上に、手ごわかった。虫のいない、今の季節だから歩けたのかもしれない。とにかく、自己満足。

aa

aa

 

aa

aa

 

 

扉に戻る