10時25分、養老渓谷駅 今日はゆっくりと、出世観音や、粟又の滝などの名所めぐりをする予定。初めての養老渓谷なのでわくわく。
シーズンオフなので、駅前の店はほとんど閉まっている。閉まった大衆食堂は寂しいな。養老川を渡ると分かれ道があり、左側を進むが、車はほとんど通らず、静かで落ち着く。これぞ森林浴。急な下り坂になり、大きな杉の木に圧倒される。なんだか、日光を歩いているような感じ。水が凍っていて、滑りそうで怖いけれど。
坂の下になると、こんどは竹が多くなり、竹薮を抜けると目の前の橋は吊り橋になっている。けっこう揺れる。
ようやく、81号線の幹線道路に合流できた。ここから先は、養老渓谷温泉郷で、老舗の旅館がずらっと並んでおり、観音橋も見えてきた。よく観光紹介されている風景だが、ついにやってきたと感激。
橋の形は格好いいが、渡りにくい。途中に、真っ暗なトンネルがあったのに驚いたが、あっさりと出世観音に到着。源頼朝が戦いに敗れ安房に逃げたとき、持参した観音像に戦勝を祈願したのが由来とのこと。その時の観音像を見ることは出来ないが、とりあえず、お参り。
再び、81号線を南下。絶壁の岩に穴があいており、部屋として利用されているのが、ファンタジーの世界みたい。
右側には、ずらーっと食べ物屋が続いており、釜飯とタケノコごはんが名物らしい。日帰り入浴もできるのか。紅葉の季節に行った方の旅行記では、この道路に車が延々と続いていたが、空いていることを考えると、シーズンオフも悪くないかな。
車道をまっすぐ進むと、苦手なトンネルに入るので旧道っぽい道を進む。トンネルの上を通るので、のぼり坂がきついが、切りとおしのようなところを過ぎると、昔ながらの家がたくさん見えてほっとする。ちゃんと日枝神社の案内もあり、山の方に少し登ると、池の近くに発見。小さなところだが、ブランコや滑り台の遊具もあるので、子供の遊び場になっているのかな。
ここには、大きな、椎の木があり、大多喜町の天然記念物に指定されている。最近、大きな木をよく見ているが、1000年もの間ずっとここにいる(樹齢1000年超)と考えると、やっぱりすごい。風格があり、心や宿っていると考えられるのも、素直に納得してしまう。
階段でショートカットして、老川十字路へ。目の前には、圧倒的な登り坂道があり、これを見ただけで進むのがいやになるが、行くしかない。本当に山越えだよ~。
ずっと山奥に入っていくかと思いきや、途中で平坦な道になり、新しい家も建っている、のどかなところになる。電車での交通は不便だが、車だと普通に生活できるのでしょう。のんびりと、緩やかな坂道を上っていくと、水月寺に到着。ここはツツジの名所らしいが、鐘をつくところが、茅葺になっているのがいい感じ。
その後、山上の休憩所をすぎ、工事中の道路を通ると、古いけれど立派な旅館が見えてきた。案内にしたがって、川までずっと降りると、粟又の滝に到着。ここも写真でよく見るが、実際に見るとやっぱり感動する。ぶらぶら街歩きもいいが、さすが、人の集まる名所だ。凍っているところがあり、滑るので歩きづらい。
遊歩道は水月寺まで続いている…あれ?ここから遊歩道が始まると思っていたのに、実は終点?水月寺では、そんな案内なかったぞー(見つけられなかっただけかも)。
粟又の滝自然遊歩道を逆行する形で、川沿いに歩く。川の流れる音が気持ちいい。途中にいくつか滝があるが、粟又の滝を見てしまうと、小さくてものたりないかな。それよりも、森のトンネルがずっと続き、カーブのところでは、視界が180度くらい開けたパノラマの景色になるのはすごい。遠くには石がはがれた断崖絶壁が見えるし。確かに、紅葉の季節だと綺麗だろうな。今の季節だと人がおらず結局、3人としかすれ違わなかった。
4番目の退避場で、粟又の滝自然遊歩道はおしまい。階段をずっと上って上の世界へ行くが、どこかの山道に入ったような感じなる。途中、ばあちゃん地蔵と書かれた、地蔵がたくさんあるところを通る。確かに、おばあちゃんの顔をしているぞ。効能(?)がいろいろ書かれているが、浮気封じと書かれていて、面白い。
細い道を少し進むと、ようやくアスファルトの道路になり、水月寺横に合流。ここから遊歩道が続いていたのか。
小沢又というところに、自動販売機があったので、缶コーヒーを飲んで一休み(12時45分)。最初は、上総中野駅でゴールと考えていたのだが、ふと、バス停を見ると、運良く上総中野行きが13時5分にやってくる。おおっ、これでもう歩く気はなくなった。上奏中野駅は列車の本数が少なく、13時35分の次は、16時38分なので、3時間帰宅が早くなる(バスの運賃は320円)。
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