9時55分 久留里駅 まずは、久留里城を目指す。
一度歩いたことがあるので、迷うことはない。前回との違いは、駅前商店街の溝が整備され、歩道が広くなっていることかな。とっても歩きやすい。途中のわき水は、相変わらずの人気で、車で乗りつけ汲んでいた。「生きた水」というのは、このわき水の名前だと思っていたが、その後、いろいろな場所で見かける。街がこのフレーズを売りにしているみたい。
途中で、道は寂しくなるが、これも前回と同じ。細かいところも、不思議と覚えているものだ。こうして各所を歩くと、記憶力が良くなる…なんてことはないか 子供たちの通学路を通り、いよいよ久留里城へ。
急な坂道を上り、トンネルに入る。あれ?トンネルの手前に旧道の案内がある。前回は気づかなかった未知の世界、行ってみよう。トンネルの上まで山道がずっと続いている。雨で土が流されたような道で、木の根が見えて不気味なところ。途中、名のない神社を発見。ちゃんとお供え物がされていたので、忘れられているわけではなさそうだが、この山道しか訪れる道がないのが凄い。
その後も、ぼろぼろの道が続いたが、火薬庫跡でようやく、まともな山道になる。でも、吸い込まれそうな穴があったりして怖いけれど。前に歩いた参道が下に見えるので、かなり上まで登ったみたい。最初に苦労しただけあって、その後は平坦な道で楽々、薬師曲輪・里見北条古戦史と書かれた展望台に到着。久留里城はちらっと見ただけで引きかえす。
森林体験交流センターから、市原市民の森を目指す。32号線沿いを歩くが、街から離れていくと、すっかり寂しいところになり、道路標識の墓場のようなところもある。もう、こんな寂しい道にも慣れてしまったが、トンネルだけは苦手。途中、内山トンネルがあることは地図でわかっていたが、歩行者用の抜け道をつい期待してしまう。結局見つからなかったけれど。
トンネルをくぐると峠は越えたようで、ずっと下り坂になる。川谷という交差点で、ようやく集落が見えはじめ、山道はおしまい。少し先に赤色が見えるのは神社だろう。なにかの縁と、行ってみる。狭い階段の先には、川谷熊野神社があり、鮮やかな赤がまぶしい。瓦屋根の神社はめずらしいかも。後ろには、電力の鉄塔が建っており、どうしても串刺しショットになってしまう。目ざわりだが、仕方なかったのかな。農道のようなところを通りつつ、32号線に復帰。
秋に七が3つに多(あきた)と書かれた 居酒屋を過ぎると、またトンネルをくぐり(今度はもっと狭い!)市原市に入る。ここで北上すると、市民の森に到着するはず。民家がなくなると、道が狭くなり、森に入っていく。見晴らしの道と書かれていたが、高台に着いても、左側は造形工事中であまり眺めはよくない。
まがりくねった道を進むと、山側にいくつか道があらわれ それぞれ名前がついている(つばきコース、つつじコース、くぬぎコースなど)。駐車場付きの立派なところを想像していたが、入り口側じゃないので、こんなものなのかな。初めてなので、全体を横切る「もみじ谷コース」を選択。もう、すでに山の上にいるらしく、いきなり見晴台(あずまや)があらわれ、あとは下るだけ。でも、つづら折りの道や、川沿いの下が金網の道があり、なかなか手ごわい。
小さな川沿いに両側は山。養老渓谷のミニチュア版のようで、紅葉の季節だと、もっといい景色になるのだろうな。切りとおしの溝に沿って、木の道がくねくね曲がっているところもあり、鉄道の車窓みたい。途中、落石の恐れがあるいつくかの場所では、通行止め(迂回路)になっており、整備が追いついていていない感じ。小吹池でようやく、公園っぽくなる。今日は、のどかな公園は初めてなので、ほっと一息。
今回はメイン通路を歩いただけだが、その後も、キャンプ場や、広い炊事場、岩のトンネルといろいろ変化があって楽しい。市民の森の入り口側は想像どおりの立派なところで、なによりも道路が広い。一本道の道路がずっと続くのに、車が一台も通らないは異様な感じだが、シーズンオフだからだろう。たぶん。
途中の農道に月崎駅方面の案内板があったので、こちらを歩く。あまり、近道という感じはしなかったが、素朴な道で面白かった。最後に、急な坂道を上ると、月崎駅に到着(12時5分)。
駅の待合室は、雑誌や漫画置き場になっており、ひま潰しに良さそう。
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