6時35分、橋本駅
駅に向かうバスは、立っている方がいて、この時間で座れないとは、恐るべき橋本。巨大なマンションが迫力がある。国道16号線を渡ると、ずっと先まで道が続いていて、眺めはいい。
歩道はあるが、自転車がよく通るので、けっこう怖い。久々に都会を歩くので、ちょっといらいらする。途中、くわがたデザインの松っ子広場で一休み。駅は関係ないところに、一直線に商店街が続いているのが、いいなぁ。
さらに、西へ進むが、まだ新しい家が続いているのがすごい。その中に密集して、古い八幡神社があるのが、変な感じ。最初のお目当て、原宿公園には、7時10分に到着。半分が野球場で、遊歩道は一部しかなく、がっかり。
一直線に続く道も、バスの降り返し場でひとまずおしまい。先は、狭い民家の道になるが、車も通らず、犬の散歩をしている方が多いので、ほっとする。
でも、あっけなく、民家を抜けてしまい、国道413号線と合流。歩行者用の押しボタン信号が用意されており、しかもなかなか変わらない。うーん、冷遇されている。
途中、浄水場の近くに、川尻石器時代遺跡があったので寄り道。相模川がつくった扇状地の頂点に位置すており、昭和五年に発掘調査が行われた。配石墓(はいせきぼ)という縄文時代のお墓があった場所とのこと。
続いて、下り坂の途中、中学校の正門からまっすぐ進む。組み紐の里の案内とともに、水の苑地へ。ベンチにもなる階段の先には、円形の広場があり、野外コンサートができそうなところ。津久井湖がずーっと先まで見渡せるのはいい眺め。
綺麗な公園だか、駐車場の車はずーっと昔から放置されているようで、タイヤがなくなっていたり、解体されていたりと、ここだけ不気味かな。ダムの沿った道を渡って、続いて花の苑地へ。ガーデンテラスには、いろいろなハーブが植えられており、桜が満開の時はすごく綺麗らしいが、今は、水の苑地とそうかわらない。
湖の反対側には、城山があり、ずっと上まで道がつづいている。山の上からの景色はよさそうだが、今回は先が長いので、パス。
ちょっとした峠を越えると、平屋の集落へ。木の雨戸が懐かしい。窓をテーブルに見たてている、絵の描かれたパスタ屋もあり、おしゃれなところかも。
駅からこんなに離れているのに、山の斜面に家がずらーっと建っているのはすごいなぁ。どのバス停にも人が待っていて、京王バスが大活躍している。
病院の先で一つ幹線を離れてみると、昔ながらの静かな道でほっと一息。中野商店街を過ぎると、また小さな峠を越えて、三ケ木へ。橋本駅からのバスの終点だが、意外にも立派なバスターミナルだった。道志橋を渡ると、サルビアの町の看板がお出迎え。季節はずれなのか、サルビアの花は、咲いていなかったけれど。
坂をずーっと上ると、寸沢嵐石器時代遺跡があったので寄り道。家の中は土ではなく、とがっていない、河原石を平らに敷き詰め、すき間にも小さな石で埋めており、鉄道のバラスト軌道みたいだが、住みやすそう。縄文時代後期の敷石住居址とのこと。すぐ近くには、武田軍の首洗い池もある。池といいつつ、水はないけれど。
続いて、相模湖林間公園へ。急な階段で疲れたが、途中に、地蔵がある。見落としそうな、目立たないところにあるが、他化自在天(別名第六天)と書かれているので、貴重なものだろうか。階段の上は、テニス場、ゲートボール場と、わんぱく広場と書かれた広場だけ。でも、自動販売機付きの山小屋があり、自由に使っていいみたい。トイレに、シャワー室、洗濯機もあり、ここに住めるんじゃないだろうか
赤い柵で、おおわれているような八幡神社を過ぎると、相模湖が見えてくる。歩道はあとから拡張されたようで、道路から、出っ張っているのでちょっと怖いが、いい眺め。相模大橋前は、車はトンネルなのに、歩行者は街灯付きの広い道で、得した気分。
最後に、相模湖公園に寄り道。白鳥の遊覧船がいい感じ。家族連れで賑わっていたので一緒に、しばらく日光浴をして休憩。
名残惜しいけれど、電車の時間を見計らって、駅へ向かう。さすがに、これだけの距離を歩いたせいか、最後の延々と続く坂道にはまいったが、10時55分に相模湖駅に到着。
週末は、時をかける少女の世界にどっぷりハマってしまう。現実的な奥行きがある背景で、吸い込まれそうな、存在感があり、これは、映画館で見るべきだったと、ちょっと後悔。
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