5時35分、神保原駅 今日も弱い雨が降っている。
まずは、忍保パブリック公園を目指そう。ずっと北に進むと、小学校前で石神社を発見。創立については、不明だが、古くから石神村の鎮守になっているとのこと。御神体が全長六尺ほどの石棒なのが変わっている。
土手の手前には、池上神社がある。どちらも、地図に載っていなかったので、得した気分。狛犬の位置には、湯飲みのようなものが乗っている。石神社は石製、池上神社は金属製だが、神社の知識がないのでさっぱりわからない。
池上神社の後ろから道が続いており、6時5分、忍保パブリック公園に到着。河原にある公園なので、多摩川のように、野球場にアスレチック施設、あとは芝生と想像していた通りかな。駐車場もたくさんある。まだ時間が早いせいか、マラソンをしている方もおらず、誰もいない広々した中を歩くのは気持ちいい。音楽も聞かず、雨の音だけの中を進む。公園の一部なのに、畑もあるのね。一面ねぎ畑で迫力がある。
その後は、小さな川に沿って歩くと、黛(まゆずみ)神社があったので寄り道。ここも、創立は不明だが、江戸時代、鳥川の藤の木渡船場として、栄えたそうだ。
賀美公民館の手前で、国道17号線に合流。中山道の案内板がある。この先が新町宿とのこと。神流川橋(神流川合戦の解説がある)を渡り、案内に沿って、旧中山道へ進む。洋館に混ざって、昔ながらの旅籠屋のような古い家も残っている。いいなぁ。
赤く塗られた歩道兼サイクリングロードには、各名所が書かれている。このあたりにも、神社が多いみたい。
とかげの滑り台が気になる、八坂神社と諏訪神社を越えると、明治天皇新町行在所へ。明治11年、北陸・東海地域の御巡幸(視察)を行った時に宿泊された施設で、新町の史跡文化財になっている。
明治天皇新町行在所の奥には、稲荷神社がある。鳥居だらけの参道で、途中でカーブしながら、20個くらいあるかな。メインの神社や、水屋も立派で、大きな猪の絵馬が看板のように立っているのが目立つ。
神社は多くの参拝客で賑わい、いろいろ奉納され、鳥居、絵馬、算額など価値のあるものが多いとのこと。精巧な水屋の彫刻の解説もあって、似たような神社でも、それぞれ違う、こんな細かいところを見るのも楽しい。
土蔵もある古い街並みを歩いて、伊勢島神社へ。木が多く涼しいところ。こちらは、お稲荷さんの神社なのかな。
途中で再び、鳥川の土手に合流。関越道の先に、鳥川緑地スポーツ広場があるのだが、遠くから見ても、単なる運動広場にしか見えなかったのでパス。
鳥川橋を渡って、八幡原町へ。風が強くて歩きにくいが、ようやく雨がやんでほっと一息。橋を渡り、工場を過ぎると、のどかな景色になり、ひまわり畑や、背の高さが以上のとうもろこし畑のそばを通る。花の香りがきつくて、ぼーっとしてくる。
国道354号線に合流し、井野川を渡ったところで、今日の目的地、群馬の森への入口が見えた。近くに、観音山古墳があるのでついでに寄り道。これは大きい!
古墳時代後期に作られた前方後円墳で形がいい。住宅街の中に、これだけの古墳が残っているなんて、奈良にいるような感じ。中には、中国大陸や朝鮮半島との交流を示す品物が納めてられていて、全国的な注目を集めたとのこと。
いよいよ、群馬の森へ。
駐車場から、遊歩道に入ったが、入口までがやけに遠い。中に入ると、周りは、すっかり森で、ところどころ、雨上がりの光が当たっており、ファンタジー世界のような幻想的なところ。
サイクリング(とウォーキング)用の道があったので、順路に沿ってずっと進む。アスレチック施設や、歴史博物館、美術館があるけれど、森の中に入った薄暗いところの方が面白いや。
今日一番の目的地だったが、さすがに、電車でやってくるのは遠く、もうへとへと。のんびり散歩を楽しんでいる家族連れの中、消耗しながら歩く。今回のルート設定はちょっと無理があったかな。
あとは、森を出て、再び鳥川を渡り、北藤岡駅でゴール(9時15分)。高崎線の電車が、続々通過して、取り残されたような駅。
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