7時半、杉戸高野台駅
まずは駅まえのコンビニで、おにぎりとお茶補給する。線路に沿った道がずっと続いて見晴らしはよいが、用水路上の石畳がボロボロで、音がなってうるさい。
最初に児童公園7時40分へ。広いわりにはトイレもない小さな公園だが、マグノリアズーラジアナの解説(木蓮と白木蓮との交雑によって出来た園芸品目)だけが目立っている。名所なのかな? 公園からは駅前通りまで遊歩道が続いており、通勤・通学には便利なところ。
続いて、西近隣公園へ。こちらは、野球場・テニス場が半分をしめる運動公園。トラック状の草原もあり、マラソンもできるようになっている。残りが遊歩道。でも広い公園なのでぐるっと歩くだけでも、いい運動になる。「みどりとそよ風の街 杉戸高野台」として、このあたり一帯の地図があるが、公園と花を前面に押し出しイラストも豊富で、街全体がテーマパークのように見える。見せ方がうまいなぁ。
公園先からは、舗装なしの農道をつっきる。鉄くずのごみ捨て場のようなところもあり、ちょっと怖いが、すぐに、木々子(このこ)神社を発見。まわりの道路から切り離されたようなところに、ぽつんとあるのがいい。
木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)という美しい姫を祀っている神社で、富士産本宮浅間神社をはじめ、全国各地にある神社の主神としてメジャーな神様みたい。神社自体はガラスが割れていたり、獅子の像がつぶれていたりと、放置されている状態で荒れている。
その後の農道はさらに狭くなる。寒いけれど、静かな土の道を歩くのは気持ちいい。もっと歩いていたかったが、普通の道に合流して冒険はおしまい。
コミュニティバスのバス停前にあるのが、愛宕神社。神社というよりは、雨戸の閉まった民家に見える。「あおばあおぞら」と書かれた風船の絵が、休憩所になっている。やさい売り場なのかも。
和戸橋を渡って、車だらけの道路を進む。線路前の、和戸浅間神社(まちしるべ13)に寄り道。ウラ浅間と呼ばれているそうで。富士山を中心とする山岳信仰(富士信仰)があり、みやしろ郷土かるたにもなっている。「よい子にと 願いをこめて 初山へ」
線路先でようやく車の渋滞から離脱する。スーパー元気シートと書かれた店が気になるのだが、なんのお店なんだろう。ペットの店にも見えるが、なんの説明もない。
宮代台の街をしばらく歩くと、公園が見えてくる。中央に池があり、まわりはベンチ付きの遊歩道。名前が書いてなくて気になっていたのだが…あれ、入り口がない。ぐるっと一周したが、全部柵に囲まれている。封印された謎の公園。
気をとりなおして、街外れにある愛宕神社へ。林の入り口に鳥居があったので少し期待したが、ちいさな祠があるだけのところ。まあ、こういうのもいいかな。「まちしるべ4」と書かれている。まちしるべ巡りのウォーキングコースがあるのだろうか。
宮代台の住宅街に戻る。用水路が各家の前に流れており、橋を渡って玄関という構造だが、駐車場も用水路にまたがるように作られている。スペースの有効利用…って、こういうのも有りなの?
街はずれの公会堂横から細い道が続いており、備前堀川を渡る。65号線に復帰し、しばらく歩いたところにあるのが、鷲宮神社(まちしるべ11)。
この通りは日光御成街道で、将軍が小休止した専用の道として整備されたもの。みやしろ郷土かるたでは、「将軍が おなりおなりと 御成道」。いいところだが、遠くで、田んぼ燃やしており、黒いわらが雪のように降ってきて大迷惑。ずっと歩いても、まだ降ってくる。こんな広範囲に拡散するものだったのか。
高岩の街に入り、小学校横にある高岩天満神社へ。宮代町だけの取り組みだったようで、もう、「まちしるべ」は書かれていない。ここは、応永三一年(1424年)付近にあった泉蔵院の住職が、菅原道真公の画を京都から持ってきて、高池村の鎮守として祀ったのがはじまり。学問の神として、信仰されているとのこと。また、山岡鉄太郎の墨跡があり、白岡町指定文化財になっている…と解説が豊富で楽しい。
新白岡の綺麗な住宅街を歩き、最後に高岩公園へ。門にベルのある庭園のような入り口をくぐると、遊具が赤と黒のツートンカラーで統一されており、子供向きという感じがしない。池側は野外ステージ付きの、芝生広場になっている(芝生ほとんどないけれど)。
あとは駅に向かって、並木道を歩くだけ。レンガでおしゃれな感じ。ただ、木の根がずっと伸びており、レンガ道はでこぼこ。木の生命力はすごく、転びそうになる。
マンション前までずっと歩いて、9時50分、新白岡駅でゴール。やってきた電車に乗りこむが…え?、つり革につかまれない。その後も各駅で人がどんどん乗ってきて、大宮到着時には、通勤ラッシュの混雑に。休日にこれだと、外に出たくなくなるよ。
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