7時25分、八潮駅
綺麗なホームには亀有信用金庫の看板があるが、マスコットキャラクターなのか、アニメ風の幼女が可愛くやたらと目立っている。秋葉原駅だと、違和感ないだろうな。
駅前は建設中の家や整地中の土地が多く、まだまだ発展しそうなところ。54号線に沿って歩き、中川(潮止橋)を渡る。狭い歩道に自転車が良く通り、歩きづらいし、けっこう怖い。この橋を毎日渡るのいやだな。
まずは中川先の氷川大明神へ。地図では氷川神社としか書かれていないが、鳥居は2つ並んでおり、おとなりは、浅間神社。とちらも古い木の建物で、歴史がありそうなところ。
神社先の住宅街は、綺麗な洋館風になっている。それぞれのドア横に、テラスのような廊下があり、西部劇に出てきそうな風景。だいたいの家は、自転車置き場になっている。
中川沿いに歩くと大追川と交差するところで、水門になるが、歩行者・自転車専用の道があり車を気にせず歩けるのがありがたい。海からはかなり離れているのに、ボートがいっぱいあり港風の景色で綺麗なところ。
その後も、サイクリングコースのような道が一直線に続く。これは快適…と思いきや、車も通るのね(一車線分の幅しかないのに)。あわてて、芝生地帯へにげる。ずっと歩いて西水元水辺の公園には、8時15分に到着。土手下の公園ではなく、ちゃんとした広い公園になっている。水辺にふれあう中川の新名所として、生物の生息を観察できる湿地や、お年寄りから子供まで楽しむことのできる交流広場や多目的運動公園とのこと。小さなプロペラが周っている装置がいつくかあるが、風力発電なのかな。
土手を降りて、広い静かな道路を歩く。碁盤の目のようになっており、わかりやすい地区。途中、派手な自動販売機を発見。動物いっぱいで「80円からあるよと」とフレンドリーだが、ちょっと怪しい感じもする。
白と青の煙突(空と雲でしょうね)に向かって歩き、水元中央公園に到着。朝のラジオ体操広場と名前がついている。 清掃工場のまわりが公園になっているのだが、けっこう広く、本格的なポニースクールもあり、それぞれ名前のついた、馬小屋の中を見ることもできる。
岩場に滝と小さな川(流れ)もあり、変化のある遊歩道で面白いが 水は流れていない。「噴水の運転は9月17日をもって終了します」と古くなった紙に書かれているのが悲しい。遊具地帯は、ちょうどペンキ塗り作業をしている途中。朝も早くからご苦労さん。でも、丸太に黄色いコアラが正座している遊具ってすごいセンスだと思う。
飯塚橋手前で北へ進み、富士神社へ。「冨士神社」と書かれている場所もあり、表記が混ざっている。
木造の建物に格好いい瓦屋根の立派な神社だが、それよりも、奥の大きな山が目立つ。飯塚の富士塚といって、明治12年に地元富士講の人々によって造られたもので、石祠や灯籠が残されている。拝殿の裏にある浅間山の上に、さらに盛り土をしたそうで、さすが富士信仰と思うが、各所にあるので流行していたのかな。「世にひとつ 不二のたかねは くしききなる 夕日と思えば 朝日照るらん」とかかれた石碑つき。中には入られないのが残念だが、一緒にある白髭大神にもお参りする。
土手沿いの道を歩き、再び中川を渡る。大きな橋だが、歩行者用に階段があり、川のすぐ手前からでも渡ることができるはありがたい。川を渡った先にある、中川公園で休憩。ふれあい広場・果実の森・四季の森・多目的広場と、いろいろな区域があり(あまり違いはないが)木々のある広いところ。犬の散歩をしている方が多い。
ちょうど富士神社の対岸にある、氷川神社にもお参りする。こちらは、シンプルな屋根の神社に、はでな色の、はちまきのような布が3箇所に束になってついている。たくさんの方からなでられたような、つるつるの獅子が可愛い。
公園の遊歩道を歩いていると、大きなサッカーボールが見える。遊具ではなく単なるオブジェみたい。ここが大谷田南公園で、外周にはミニ鉄道の線路があり、踏みきりもあるので交通公園っぽいところ。
そして環七通りへ。中央分離帯があり、歩行者は陸橋へというお決まりのパターンだが、かなりの遠回りなのがつらい。その先の住宅街も小さな中央分離帯があるが、車はあまり通らず静かになる。
江戸時代にこの辺りが新田地帯だったので、八つの村を経由する水路を造ったのが八ヶ村落掘(はっかそんおとしぼり)で、現在は埋め立てられ、整備改修した緑道(八か村落し親水緑道)になっている。広い歩道なので、歩きやすい。
その後は、素朴な一軒家が多い下町の風景になる。車があまり通らないので静かだし、すごく落ちついた街に見える。
西方向にずっと進んで、最後に東綾瀬公園へ。野球場+テニス場の大きな運動公園で、ベンチも豊富。東京オリンピックの看板があるが、誘致活動は活発なのだろうか。アーチ場の陸橋に自転車も対応するため、ループ状の自転車道がまとわりつく、巻貝のような橋を渡る。
橋の先も野球場のある同じような公園だが、細長い公園に沿って、遊歩道がずっと続いている。木の根で土が盛りあがっているところもあるが、自然の遊歩道という感じで、いいところ。
小石の広場(裸足でツボの刺激になる?)に、小さな川や、子供向け遊具地帯・アーチ状の橋など、変化に富んでいる。通勤途中にこんな公園があるっていいな。公園を抜けると、ビルいっぱいの都会風景になり、10時5分綾瀬駅でゴール。
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