南越谷駅から、武蔵野線に乗りつづけて、10時55分府中本町駅
きれいな芝間通りを10分ほど歩いて、三千人塚へ。塚の上には、多摩地区最古となる康元元年(1256年)の板碑が建ててあり、「板碑の立つ塚」として注目されていた。昭和三十年の発掘調査で蔵骨器が発見されたとのこと。また、「分倍河原古戦場の戦死者を埋葬したという伝承とは関係ない」と、はっきり否定している。
中央道の下をくぐり、さらに南下する。FUCYU CITYの案内板が多いので、迷うことなく府中郷土の森博物館に到着。
前に入られなかった場所で、ようやく懸案事項をクリア。ちょうど梅祭りをしており、人でいっぱい。開園20周年記念として、べっこうあめや針金細工などが売っている。
けやき並木を進むと、古い街並みが見えてくる。何も知らずに来たのだが 、「江戸東京たてもの園」と同じく、昔の建物が再現されている。小学校や、郵便局・役場などの建物に島田家住宅や、農家など、昔の町という感じがする。洋風の町役場なのに、接続する付属舎は、和風になっているのが、大正時代という感じがいいなぁ。
階段を下りて小さな川を渡ると、その先はずっと梅園が続く。これだけの規模の梅を見るのは、久しぶり。奥には、県木園のコーナーとして各県の松が並んでおり、おもしろいと思うが、梅が凄すぎて、地味なところ。人ごみを嫌ってシーズンオフに行くパターンが多いが、人が多くてもやっぱり花いっぱいっていいなと再認識。ここは、奥多摩線のような電車の混雑もないので、毎年来たいところです。
その後は、やすらぎ池を木の橋で渡り、芝生広場を経由して、入り口へ戻る。
郷土の森に沿ったサイクリングロードから、下河原緑道に合流。「みち」と書かれた、子供の集まった像がある。
また、一階建て(平屋)の家多いところで、生活感がある。その後もずっと梅の花が咲く通りをまっすぐ進む。桜ではなく梅というのは、なにかこだわりがあるのかな。自転車と歩道が完全に分離されているので、歩きやすい。
途中、八幡神社があったのでお参り。下河原緑道の地名の起こりは、中河原の下手(下流)にあるからとのこと。「多摩川にそびたる飛地なり」という文もある。
綺麗に舗装されている住宅街を歩くと、ライフが見えてきた。あれ? 多摩川に沿った緑道で、中河原公園に繋がっているはずなのに…一本道を間違えたらしい。
方向修正しようと、住宅街の中に入ったが、道が複雑で思ったとおりに進めない。結局、関戸橋の道で現在位置を把握、住吉町遊園地に入る。 小さな公園だが、へんな独特の絵が気になる。誰が描いたのだろうか。
小さな川と池がある(水はないけれど)西府緑地を過ぎると、梅の緑地と円形の広場になり、川沿いに細長い公園がずっと続く。お弁当を食べているグループもいて、ようやく春だなぁと嬉しくなる。
テニス場と中学校と小学校をすぎると、アスレチックのある公園に到着。名前は、わからなかった。途中、ココイチを発見したので、ここで昼食にする。菜の花コロッケカレーを食べたが、単なるコロッケで、あまり春気分という感じはしない。
ココイチ先の広い道路を一直線に進む。地図では流通センターが書かれているが、単なる広場が続く味気ないところ。その中で、いきなり四谷下堰緑地という、昔ながらの緑地地帯があらわれ、びっくり。ここだけは開発しなかったのかな。方向が違うので眺めるだけだったが、別の機会にずっと歩いてみたい。
さらに10分ほど歩いて、谷保緑地へ。少し荒れているし、工事中(といっても、工事しているようには見えない)で寂しいところ。川の溝跡なのかな、道が曲がりくねっている道をうねうね歩くだけ。駅から遠いせいか、辺境の地に思えてくる。車道横なのに、なぜか舗装されていないし。
泉東遊園の先で、中央道をくぐると中学校沿いの道路へ。大きなタイヤのある清水公園を眺めつつ、水路に沿った細い道を歩く。
最後に谷保天満宮へ。東日本最古の天満宮であり、亀戸天神社・湯島天満宮と合わせて関東三大天神と呼ばれている。社伝によると、903年(延喜3年)に菅原道真の三男・道武が、父を祀る廟を建てたことに始まるという。府社。式内社穴沢神社の論社でもある。とのこと(Wikipediaより)。
とにかく人が多い。石段前にある座牛が石と一体化しているのが、歴史を感じる。獅子でなく、牛なのが珍しい。学問の神、菅原道真の遺体を牛車に乗せて運ぶ途中に、牛も悲しんで座り込んでしまったといわれているそうで。あと、「つぼやき いも」が名物なのかな?
最後に階段を上って、13時半、谷保駅でゴール。こんな狭い駅に、夜行バス〔ドリーム号〕が止まるようになったのは、すごいと思う。
[入場料] 府中市郷土の森博物館 ¥200-
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