7時半、児玉駅
10分ほど西に歩いて、雉岡(きじがおか)城跡へ。別名、八幡山城とも呼ばれ戦国時代に山内上杉氏の居城だったところ。地形が狭いので上州平井城に移ったそうで。今は一部が中学校、高校の敷地になっている。
前は、へとへとになって、たどりついたところだが、今回は余裕があるので、いろいろ見てまわる。夜泣き石は変わっておらず懐かしい。
44号線に沿って南下すると、立派な古い家。街道のような住宅街になる。
小山川の手前に神社があったのでお参り。神社自体は小さな小屋に瓦屋根と特徴はないが、遙拝所と書かれた石碑が気になる。なにかの由来があるのだろうが、解説はなし。
川を渡ると、児玉風洞という地名に。山に沿った道で、住宅は少なくなり、寂しくなる。お寺跡だろうか、門だけあり、先が山道という所や、巨大な庚申塔がある。
いよいよ、間瀬峠が近づいてくる。この先「バイク通行禁止」って不気味な看板が見える。有料道路…ではないし、人は歩けるのだろうか。
黒石というところからは、車の通らない下道を歩く。小さな川に沿った道で、桜はこれからかな。ゆるやかな坂道の先に、巨大なダムが見えてくる。手前に公園があったので一休み。水は少ししか流れていないが、間近で見ると迫力がある。公園の先は、めちゃ急な坂。あのダムの高さまで登るのか…。
落石注意の案内が続くなか、へとへとになりながら上る。湖まで来ると、ようやく平坦な道に。意外と車がたくさんたくさん止めてあり、釣りをしている方が多い。みんな桟橋に出ているが、場所代は1日1000円が相場のようだ。湖をぐるっと一周するような道をゆっくり歩く。
元の幹線に復帰し、いよいよ間瀬峠(まぜとうげ)へ。
ぼろぼろの狭い道が森の中に続く。すれ違いも満足にできない道をずっと歩くのか…ちょっと憂鬱。花がところどろに咲いている、紅葉の春バージョンのような鮮やかな錦の山と第二湖を見ながら進む。景色が開けているので、圧迫間はない。ただ、湖が終わると本当に寂しい。川にそっているが、水はほとんどないし。ときどき徐行しながらすれちがう車に注目されているようで気まずい。でも、途中でいきなり立派な道路(2車線)になり、歩きやすくなる(助かった)。
うねうねと、何層にもなっている道を降り返しながら上っていく。現在位置がわからず、頂上までどのくらいの距離があるのか見えないのがキツイ。それでも、山ばかりの景色を見ながら、9時35分ついに峠の頂上へ!
庚申塔がある、車一、ニ台が止められる場所があったので、座り込んで休憩。駐車場ではなく下に続く山道への入り口で、案内によると樋口駅へ続く道らしいが、ほとんどけもの道だったので、怖くて行けなかった。
下り道は楽々。カーブが凄いが、追い越し禁止の黄色い線が盛りあがっているのが凝っている。
秩父の街が見えるので、のんびり歩く。しいたけ栽培所の横を通ると、ついに自動販売機を発見。コインランドリー跡が自動販売機になっているのだが、看板に「24時間営業、自動販売機」と書いてあるのが面白い。
トラックの多い140号線沿いに歩いて、最後に諏訪大神へ。板がすのこ状で隙間ができており、風通しのいい神社。絶滅したと思っていた、ゆりかご型の小さなブランコが残っている。
ずーっと歩いて、10時45分、野上駅でゴール。せっかくなので、200円の急行券を買って、急行に乗る。車窓を眺めながら缶コーヒー…というのも久々。
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