6時に、黒谷駅 4月からは和銅黒谷駅に名前が変わるそうで、いたるところに駅名変更の旗が立っている。
トラックの通る道を歩いて、5,6分ほどで聖神社へ。大きな「和銅開珎」が神社横にあるのが特徴。獅子がやけに筋肉質なのが格好いい。和銅の発見献上を喜ばれた朝廷は祝典のために、祝山にあったお宮を今の地に移したそうだ。黒谷の獅子舞の説明もある。
神社先は急なのぼり坂になり、ひたすら上る。露天掘り跡は…あれ?はるか下の川に案内板が見える。ええ~? ショックを受けつつ坂を下って川沿いの山道をずっと歩く。
神社の近くかと思いきや、結構歩いて、露天掘り跡へ。ここが、和銅の発見場所。年号を和銅と改めるほど凄い出来事だが、銅の発見ではなく「日本通過発祥の地」というのが格好いい。むかでと、和銅原石の実物大パネルが埋めこまれており凝っている。「新編武蔵風土記稿に銅山の様子を記載してあり、ここの岩盤上に立てば、まざまざと その風景が蘇ります」という説明もいいな。
坂道を上って、元の道に復帰。続いて美の山公園を目指す。ここからが本番で、さっき以上の急な坂が続く。ぽつぽつと住宅もあるが、車がないと大変だろうな。
途中、蓑山山頂への登山道を発見。山頂の位置からかなり離れているので、延々と山の中を歩くのだろう。本当に最後まで道があるのか不安なのでパス。素直に車道を進む。笹山の分かれ道で、ようやく坂もゆるやかになり、さくら並木をゆっくり歩く。と思ったらまた急な坂に。もう歩けない…座り込んで休憩。
昨日買った、ミスドのドーナツを食べて復活し、 ゆっくりと山頂を目指す。道はキツイが、秩父の街が一望できるので眺めはよい。いこいの村との分かれ道に駐車場があり、この先はバス通行禁止になっている。山頂はすぐで、歩行者用のショートカット道を歩いて、7時10分、ついに山頂へ。ベンチがあったので、ゴルフ場のような風景を眺めながら、ジュースを飲んで休憩。自動販売機は140円か~。
結局、車も人も、だれとも会うことなく、ぐるり美の山東コースで下山する。あじさい園地、ツツジ園地、ユリ園地と植物ごとの区分けがされている。
しばらく歩くと、奥の美の山神社があったのでお参り。休憩所から、いよいよ下り坂。道がいろいろ分かれているが、下りなので山道でもなんとかなるだろうと、「萬福寺・親鼻駅」コースを選択。
ユリ園地先のトイレを過ぎると、その先はずっと細い山道で泣けてくる。山道の中央には小さな木が生えており、気持ち悪い。山道の整備をしないと、自然にかえるのも時間の問題かも…山の生命力はすごい。下ったと思ったら登ったり、逆の方向に進んだり。山道がどうなっているかは知らないが、細い道に従うしかない。どこを見ても木だらけで、孤独を味わうにはもってこいの場所。
無心で歩きつづけると、一般道路に出てほっと一息、助かった。でも、地図を見ると、この道は皆野駅に向かっているので、また山道に突入。あいかわらず、ひどい道だが、高度が下がったので気が楽。
階段っぽいところや石が網で覆われてる道など、少しずつ整備されていき、7時50分、ようやくマンション横の下の道に出る。振り返ってみたが、住宅街からいきなり山道。不気味で入る気にはならないところ。
5分ほど歩いて、萬福寺へ。
まったく知らないお寺だが、何度も「萬福寺方面」と案内されたので、なにかの縁。総本山は奈良の長谷寺で。明治十五年の火災で、全焼したが、本尊は幸いにも類焼をまぬがれたそうだ。
今では、秩父十三仏霊場の一つになっている。 禅林・無二・護讃・諸龍・伏勝・伏息の六地蔵もいる。
スーパー(ヤオコー)横の道を歩いたら、駅から離れてしまい焦ったが、37号線の通りに合流し、8時5分、親鼻駅でゴール。
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