夢中になりましたよ。ドラクエっぽい英雄伝説よりこちらの方がドラゴンスレイヤーシリーズにふさわしいと思います。
この頃は、まだDOSだけで使っているのが普通でしたが、ビジネスソフトはもちろんゲームもかなりマウス対応になっていましたので、マウス自体は普及していました。キーボードプレイもできますけれど、マウスを前提としたゲームとなっています。
主人公の周りに枠が表示されていて、前をクリックすると一歩前進。もう一歩前で手前にジャンプ。右の方で右を向く、主人公クリックで攻撃、防御など。意外と重宝する、斜め下でのカニ歩きと直感的に操作が、できるようになっています。(ファルコム初の盾で防御できるゲームですね?)
敵の攻撃を盾で防ぎ、即攻撃!敵ももちろん防御するので、攻撃に移る隙を狙うか、横に回り込んで攻撃!複数の敵に回り込まれても冷静に対処!もちろん最初は戸惑いますが、続けていると慣れまして枠表示なしで自在に操れるようになりますよ。
こうなってくると、やめられません。先に進むのが楽しくて、手が痛くなっても続けていました。命を支える大切なマウス。マウスの動きが鈍ければ、敵の動きについていけませんので常にお掃除しておきましょう。
ゲーム画面の特徴は常に正面を向いている、ということ。右を向くと画面全体が90度回転するのです!(これにより、主人公の顔は見えない伝説が始まるのです )
真上から見た画面じゃなく、斜め上から見た構図なので、ただ回転させるだけじゃなく、ドラクエのように石版やスイッチが壁の奥で見えなくなったりするのです。もちろん、敵キャラの向いている方向の整合性を保ったまま、90度回転した位置に表示。さらに、ウルティマのように視点の横、壁の後は見えなくなります。複数のマス目を使った大きな中ボスだって、処理落ちすることなくダイナミックに表示されるのです。
深き迷宮を何ヶ月もかけて、進んでいきますが主人公のHP、MPを回復するのに、休息があります。いわゆる野宿ですね。敵がうろうろしている所で寝るなんて自殺行為です。いつ敵が襲ってくるか、わからないところも不安ですね。こんな時は扉のある部屋に入り、扉を閉め密室状態にして眠るのです。
フルマウス、リアルタイムのゲームでは、ダンジョンマスターというゲームが既にありました。これを2D化しただけと思うかもしれませんが、飽きないパズル要素、遊びやすいインターフェースを提供し、ダイナミックに画面が回転するファルコムの技術力は未だパソコンソフトメーカートップクラスでした。
基本はダンジョンを上っていくという面クリア型。毎面仕掛けや、パズル要素があります(後半は複数の階を利用したパズルがあったりします)。一番の恐怖は岩ですね。スイッチを押すと岩が転がってきたりすると、一瞬の判断ミスが即ゲームオーバーにつながります。必死になって逃げなければいけません。
この各面の攻略で役に立つのがオートマップです。自分が進んだ周りの壁だけが生成されていくのですが、その上にはグラフィックソフトのような8色のパレットが。そうです。ここに何を描き込んでも自由なのです。上り階段は赤色、下りは青色、宝箱…と自分で決めて、好きなようにマップに記入していけるのですよ。冒険中、戦闘の合間に地図を描いているような気分になりますね。
記入しておくと便利なのが、落とし穴です。ひび割れなど見ただけで、わかるところもありますが、中には何気なく集中しているところも。怪しいと思ったら、手持ちのいらないアイテムを一歩前に置いてみるとわかります。先になると暗闇につつまれて一歩前すら、わからないところもあります。ここも同じように、アイテムを置くことができるかどうかで道があるか判断することができます。さらに終盤では、せっかく作ったマップを消していく、恐ろしい敵も登場しますよ。
お話はいまいちでしたが 今までのゲーム(イースなど)と同じアクションレベルをマウスで求めるのですから、少しでも油断すると連続ダメージを受けて、あっという間にやられます。どうしてもクリアできない場合、ボス戦途中でもセーブできますのでこまめにセーブしていくことですね。ただし、HPがない時にセーブしてしまって、復帰できなくても責任はとれませんけれど (でもちゃんと救済措置はあります。Lvダウンと引きかえにワープできるのです)
ラストボスを倒せるようになったとき、あなたはマウスさばきの達人となっていることでしょう。後に2、3とシリーズが進むにつれて、ますます完成度を上げていくことになりますね。
○パーフェクトコレクションブランディッシュ
ゲーム中に使用された25曲をすべてアレンジ。J.D.K.BANDの生演奏もあります。
2001.04.03