今回は日本ファルコムより、ロードモナークです。またまた、ファルコムですね。そうなんです、昔はデフォ買いというくらい好きな会社だったのですよ。逆に光栄などの歴史シミュレーションは、歴史好きな方がずっと買っていましたので、見せてもらうだけで満足していました。(信長シリーズは結構遊びましたけれど)
ファルコム10周年記念作品として登場したロードモナークは、面クリア型のリアルタイムアクション感覚で遊べる、シミュレーションでしょうか。ルールも簡単。1プレイ10分程度と、手軽に始められるのだけれど、各面ごと、ちょっとしたことに気づかないと、なかなか苦戦しますよ。さらに、一つの面をクリアしても、まだまだクリア時間を短縮できたりと、考えられたマップデザインにより、パズル要素も結構あるのです。
この頃は、ディスク枚数がどんどん増えていく(値段も高くなる)傾向があったのですが、1ドライブでも遊べてしまう、このお手軽さが良かったですね。(整形機能つきの自作マップも作れますし)
それでいて、エンディングには大量のビジュアルシーンが表示されたのには驚きました。
ついにマウス必須であります。ユニットに指示を出して、拠点を増やしていくSLGなのですが、ユニットというか村人は時間と共に勝手に村から出てきます。そこでひとつひとつに、隣に村を作れと指示したり、橋を壊せとか指示していくわけですが、基本はリアルタイムで各々勝手に判断して進んでいきます。
村を作ったり人の移動にはお金がかかりますが、自分の村からは一定の税金が入ってきますので、村を作れば作るほどお金も増えてきますし、村が多いので村人もよく出てくるようになります。この村人の出現度は税金の割合で変わるので無税(0%)にするとわらわら出てきますよ。
当然他国も領土を増やしていきますので、人同士がぶつかれば戦闘となります。村人の強さはどこも同じで、勝敗は人数の多さのみで決まります(運の要素はありません)人数が多いと飛躍的に強くなりますので、人同士をまとめてユニットは少なくても人数が多いのを1つ作っておくのが鉄則ですね。
これも操作は簡単。道の入り口でそこで待ってなさいと指示しておけば、そこを通りかかる人をどんどん吸収していきますので、あっという間に1万の大軍勢になりますよ。
ただ、当時はとても快適な操作性だと思っていたのですが、右クリックメニューがないので、税率の変動とか、画面大きさの変更が面倒ですね。
村とは別にそれぞれの国には城がありまして、そこに王様がいます。この王様がボスキャラでして、これさえ倒せば勝ちなのですが、国の広さが王様のHPとなるようですので、そう簡単にはいきません。
普段は城にどっしり構えて命令を出している(プレイヤーの操作)のですが、王様自らが城から出て1ユニットとして、行動することもできるのです!城の守りがないので弱くなりますし、倒されれば負けですのでリスクは大きいですが、有効に利用するとかなり有利となりますよ。
ただし、帰り道の橋を壊されたり、城を敵国兵に乗っ取られたりしないように気を付けましょう
○拠点兵をたたけ
こちらが「まっていろ」で兵を集めている近くには敵も同じように集めているはずです。お互いがぶつかれば消耗戦は避けられません。そこで王様自からが出陣!その拠点兵をやっつけると同時にこちらの拠点兵を敵国に攻め込ませるという作戦です。税率を0%にしていればさらに効果的です。
○破壊あるのみ
こちらがまだ充分な力がない場合は、王様自らが出陣。とにかく村を破壊しつくします。村がなければ敵も出てきません。それと同時に少数の兵でも良いので、少し先の橋を壊したり、柵を作ったりして、領土を増やすのです。この積み重ねで領土を増やしていきましょう。
○波状攻撃
4国で争うのでつぶし合いを眺めつつ漁夫の利を得るのが一番です。王様さえ倒せば、敵の領土はすべて自分のもの。といっても城に閉じこもっている王様を倒すには4倍程度の兵力が必要ですので手がだせません。
そこで、こちらは防衛線をはって領土よりもひたすら兵を増やしてきます。(1万兵を2、3体あればOK)残り3国が争って、どこかがちょっと不利になったタイミングを見計らって行動開始!こちらの王を城から出すと同時に、この3体の拠点兵を次々に相手国の王様にぶつけていくのです、王の体力を半分以上減らせたなら上出来です。すかさず回復する暇を与えずにこちらの王をぶつけます。4倍程度のHPがあれば勝てるでしょう。
このちょっと不利になったタイミングが重要ですね。相手がボロ負けしそうになった時に攻め込んでも、領土は増えないので、この後今まで有利だった1国に、攻め込まれます。自国の元々の領土と、新領土を合わせてなんとか新しい防衛線を作れれば成功です。
基本は中世ヨーロッパ風の世界(というより、ドラクエっぽいですね)なのですが、その他にも様々な世界が用意されています。
「戦乱の陣」武将達が戦う、戦国時代
「フーズパニック」パンバーガー店の、し烈なシェア争い
「メカニックテクノ」近未来(?)行動範囲を広げるロボット
「ファンタジー・パステル」お菓子の国の可愛い妖精たちも…
それぞれの世界によって、ガラッとコマンドメッセージが、変化するのも凝っていますね。なお、続編である「アドバンスド・ロードモナーク」を購入すると、もっと世界が増えるのですよ。
一番好きなのは「フーズパニック」です。次々にチェーン店を出して全国を制覇するのが面白かったです。今でしたら牛丼戦争でしょうか
ただしっ!今ならXGAなどの高解像度が当たり前ですが、PC9801といえば、横640ドット、縦400ドットでしたので、画面全体が見渡せないのですよ。全体が見渡せる、画面縮小モードが一番遊びやすいのですが、絵が小さすぎて(記号になってしまって)、味気ないのですよ。
テンキーなどで手軽に切り替えができれば、よかったのですけれどね。
2001.05.11