今回は、栄光のグローディアよりエメラルドドラゴンです。
イシュ・バーンという国はドラゴンと人間が共存していたのでした。しかし誰かによってかけられた呪いにより、次々と倒れていくドラゴン達。ここに住むことができなくなったドラゴンは次元を隔てたドラゴン小国に逃げ帰ったのでした。そこに難破船が。生きていた一人の赤ちゃんにタムリンと名をつけ、ブルードラゴンのアトルシャンと一緒に育てることに。成長したタムリンが人間としての幸せを求めイシュ・バーンに帰る時、何か困ったらこのつの笛を吹いてくれ~と、アトルシャン。その頃イシュ・バーンは魔王軍との戦いの最中でした。3年後、サダの砦が落ち敵はいよいよエルハードに攻め込んでくる!今こそこの笛を吹く時と、タムリンは決意したのでした…
これがオープニングディスクの概要です。賢いドラゴンは人語を理解していて、昔は人間と共存していたので食べ物や食器。そして服までも編むドラゴン ヾ ナクナ~
まさに88ゲームの全盛期。要所でアニメしてテンポ良く流れるように語られるオープニングはすばらしいものでした。
このゲームはポムコムソフトのサバッシュのシステムを受け継いでいるようです。まるでGBのアレサのような画面(←こっちが後です)に丸っこいキャラクター、そして画期的な戦闘シーン。ぱっと見ウルティマのように見えますが、一歩ずつ交互に動かすのではなく、行動力のようなものを持っていて一気にかなりの距離を動くことができます。そして行動力あるかぎり何度でも攻撃することができるのです!!
敵が近くにいれば4回ヒット!とか、一回当てて後ろに後退するとか。(もちろん敵も連続攻撃してきます)半キャラクターのマス目でさらに4パターンのアニメですのでなめらかにテンポ良い戦闘となっています。(タムリンは羽をパタパタしているように見えます )
もう一つ特徴的なのは「レベルが上がりやすい」ということでしょう。クリア時にはレベル130を超えたと思います。なかなかレベルが上がらないサバッシュと比べ遊びやすかったです。
アトルシャンは人間の姿をしています。まだこの地に呪いが残っているため、銀のウロコにより人間の姿をしており、ドラゴンとしての力は発揮できません。そしてタムリンと会うわけですが、戦いの協力を求めるタムリンに「おれはごめんだぜ!」なに~っ!!はい、そうなんです。主人公が喋るタイプでして、その後あの優しかったアトルシャンが…とセリフ以外にも心理状況のナレーションが入る、まるで小説を読んでいるような感じです。結局これはタムリンの決意を試すためだったのですが、この他にも中ボスとの戦闘前には会話シーンが流れる(相談コマンドという便利なものもあります)FFなノリですね。
そしてアトルシャン、タムリン含めて5人パーティなのですが、バギン、ハスラム、ファルナ、サオシュヤント、カルシュワル、オスロウ…と、意志に関係なく入れ替わる。このあたりもFF的なのかも
勝手に話は進んでいきますが、魔王ガルシアが語る以外な真実、古代神ホルスは実は…ストーリー性があり進めていて楽しいゲームでした。「俺達を虫ケラ扱いするのか!」ああ~っ!ハスラム余計なことを言うな~!とツッコミを入れながら進めると、より楽しめることでしょう
2001.01.02