今回はいよいよ迫る世紀末にふさわしいゲームであります、ラストハルマゲドン。PCエンジンやファミコンにも移植されましたので知っている方も多いのではないでしょうか。
時は未来。人類は滅亡して荒野が広がるのみ。俺たちの時代がやってきた!と出てきたのはかつて人類に破れた魔族であった…。そうなんです、プレイヤーはおなじみのモンスター達なんですよ。しかし人類が滅びるのを待ちわびていたのはモンスター達だけではなかったのだっ!宇宙からの侵入者エイリアンである。
人類滅亡後のモンスターvsエイリアンという戦い。コールドスリープで未来に希望を託そうとした人類。また次世代のメディアとして注目されていた光磁気ディスクが扉を開ける鍵になっていたりと未来の世界観が魅力的でした。
108章の石版、そして戻らずの塔。ここで世界の歴史、悲劇がビジュアルと共に語られます。戻ることのできない塔を登り切るとそこにあったものは…??
またファンタジーRPGを意識したファンタジーランド、そして最後のエンディングであきらかにされる事実とは。
とにかくすべてが鳥肌ものでした。
最初にPC88版が発売されたのですが、当時イースが2枚の時代になんと2Dディスク7枚組!という驚くべき枚数だったのです。(PC98版は3枚組)
これは豊富なグラフィックを使っているためで、特にオープニングだけで3部構成。ディスク2枚を使用するという贅沢なものでした。ちゃっちゃらー、ちゃっちゃらー♪とピラミッドソーサリアンのようなBGMとともに始まるオープニング。スケルトンがやられて、このことを伝えなければ…おまえの意志は受け取ったぞとガーゴイルが目玉を運び、スクリーンに映し出されてたスケルトンが最後のみたものは?くう~っ、なんてかっこいいのでしょう!!
意味もなく何度も起動して見ていましたよ。
このゲームには時間の流れがありまして、とそれぞれの時間にしか行動できないモンスターがシャーマンの壺を利用して入れ替わるのです。12のモンスターは昼、夜、サルバンと3つのパーティに分かれているわけです。
サルバンの破砕日というのは月に一度やってくる通常の10倍の遅さで時間が進行する日なのでして、この時だけ活動できるのがサルバンの破壊日パーティのモンスター達です。昼、夜のモンスター達と比べると活動時間が短く自然とレベルも離れていきます。これが後半ではきつくなりまして、ダンジョンの中でこの日をむかえたりするととても歯がたたなくて、早く終わってくれ~!と逃げ回っていましたものです
150種類を超えるモンスター合成は良いのですが、戦闘9割、イベント1割といった感じでした。
3Dダンジョンでは目の前に階段もアイテムもなにも表示されないので、見た目は行き止まりでも進むとイベントが発生したり…中ボスのような存在もないのでとても辛かった覚えがあります。しかしそれを超えるだけの魅力がイベントにありました。壮大なスケールさが良かったです。
○ラストハルマゲドン全曲集
50曲を超えるBGMの多さもこのゲームの特徴でしょう。それに加えて2曲のリミックスが収録されています。
2001.05.11