今回は、TAKERU作品です。 ソフトウェア自動販売機TAKERUは近くのお店になかったので、あまり利用することはありませんでした。変わったゲームが多かったので、気になっていたのですけれどね。 |
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大江戸探偵 神谷右京(アルテシア) |
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探偵ものの、アドベンチャーゲームで、ログインの紹介で興味をもって購入。探偵といっても、謎ときで悩むことはなく、ストーリーを楽しむゲームになっています。 同時行表示オーソドックスなアドベンチャーなので、特徴はあまりないのですが、話している言葉と同時に、思っていることを下にかっこで表示することでテンポ良く、主人公の心理がわかります。ほとんどギャグシーンですけれどね。 また会話に立て括弧「}」がつかわれることもある、独特の文体です。 ほとんど女性舞台は吉祥寺。
キャラクターは、ゼミの後輩で、おしかけてきたアルバイト助手の美奈子ちゃん。バイト料は無料だとか コマンド欄と、メッセージ枠が共用なので、絵は大きめ。登場人物の女性率が高いので、やっぱりギャルゲーになるのでしょうね。
アドベンチャーシーンでは、部分的に手が動いたり、 そんな細かい作りこみも好きですが、なんと言っても、色気のあるグラフィックでしょう。CGは、七井森生さん。選択しよっては(妄想なのですが)、それ以上のグラフィックも出てきます。迷うことなくはめはめ波を選びましょう 2時間ドラマのノリ依頼人から調査を頼まれるも、依頼人自体が自殺。納得できずに、調査を続行する。イベントはあるものの、基本は地道な捜査が続きます。 ふだんは冗談ばかり言っているが、真面目モードなると、刑事も見落としている、細かい部分も含めて、冴える推理。シナリオの方が、法律に詳しいのでしょうか、熱い展開で急に格好良くなります。
人情に厚くちょっと感動的な話になり、最後は犯人が自白。 …ここまで来ると、銃を持っていないシティハンターみたいですね。でも、もっと他の活躍をみたくなる魅力がありました。 |
エアアラート2(GGGソフト[バカスカウォーズ作品]) |
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ログインの投稿ソフトウェアコーナーに掲載されたゲームで優秀なものは、TAKERUで販売していました。バカスカウォーズ(シューティングツクール)作品もいくつかありましたが、雑誌掲載を見て、欲しい!と購入したのは、結局この作品だけでした。 やっぱりグラフィックなんといっても、圧倒的なグラフィック。ドラクエのように、16×8のマップチップを組み合わせてマップを作るのですが、限られたパーツで、四角という概念がない組み合わせ方をしています。最後に出る、エイリアンクラッシュのようなグロテスクな背景は、一枚絵レベルですよ。 アイデア満載雑誌ではわかりませんが、動きと演出も良く考えられています。多パーツで、2足歩行を表現したり、無敵キャラをうまく配置してコアが開いた時のみ攻撃できる敵。何種類もの合体分離を繰り返す敵。作っていると、こういう仕組みは思いつくのですが、実際作成すると(ボスキャラにつられて)パーツの動きがバラバラになって挫折したことがあるので、ただただ感心です。 マップパーツ型の地上物敵キャラに設定し多重スクロール&高速スクロールを表現。敵キャラメモリーを使っての演出方法もこだわりがありますし、攻撃に待ち時間を入れていて、一定時間がたつと、新しい攻撃方法に変わるという演出方法も良かったです。星を地上物敵キャラに設定しての多重スクロールは思いつくのですが、マップパーツの補足として、パイプの継ぎ目や、鉄骨の継ぎ目の敵キャラを設定することによっての、多重スクロール表現も新しい発見でした。鉄骨のようにマップ全体にかかる前景として設定することで、臨場感が全然違いますし。 こだわりのBGMさらに、BGMもツクールの既存曲はなく全曲新曲です。バカスカウォーズには、音楽制作機能はないので、別のツールかMMLを編集して作成されたのでしょう。どれも格好いい曲ばかり。 一部をmp3化 ==> alert(700KB) バカスカウォーズは26曲しかなく、音楽面で物足りなかったのですが、このゲームや、アドベンチャーツクールの音楽ファイルをコピーすることでいろいろなタイプのBGMが揃いました(個人で楽しむのが前提ですが)。 研究用にぴったりTAKERUでは、ゲームディスクとして売っていますので、ツクール本体を持っていなくても遊べます。逆に言えば、バカスカウォーズ本体を持っていれば、マップパーツの組みあわせや、敵キャラの動きや位置の設定がすべてわかります。ゲーム中で気になる動きがあったらメモして、あとで、動きをチェック。研究用としても役に立ちました。 ただ、ゲームとして気になる点は、攻撃を覚える要素が多いこと。とにかく敵の攻撃が早すぎて、プロ級の腕がないとパワーアップもままならないです。出現パターンを記憶して、画面の端で上下に避けると、少しは生き残れるのですが…。 それでも、市販ゲームレベルの完成度なので、お買い得でした。 |