どちらも、ツクールシリーズでお馴染みのログインのDISK & BOOKシリーズとして本屋で売られていました。パソコンソフトは3.5インチFD用と、5インチFD用に分かれていた時代に 3.5インチFDと5インチFDの両方を添付したのは画期的だと思います。
このソフトでは自分のホロスコープが作成でき、もって生まれた運勢(天性、知性、恋愛運、金銭運)を知ったり、意中の人との相性を知ったりできるそうです。
ふーん、とあまり信じていませんでしたが、例として手塚治虫さん、鈴木保奈美さん、松下幸之助さんのホロスコープの読み解き方を解説。さらに、ルネ・ヴァン・ダール・ワタナベさん、ルル・ラブアさんとの対談もあり、読み物として面白くログインを読んでいる感覚で、どんどん引き込まれていきます。
ホロスコープ:生まれた瞬間の星座や惑星の位置を図式化。出生天宮図ともいう
ソフト自体もよくできており、マウス操作でメニューを選んでいくだけ。カラフルな画面と、神秘的なBGMも雰囲気が出ていて いい感じです。
幻想的なBGM==> seiza.mp3(480KB)
せっかくの書籍扱いなのですから、パソコン関係の場所ではなく、占い関係の場所に置いた方が手に取られやすいと思います。でも、普段パソコンコーナーに行かない方の新しい需要を獲得できたのかなぁ。
占いに興味があるのは女性……という考え方はよくないかも知れませんが、占いの本を手にとって「PC-9801」と書かれているのはまだハードルが高かったと思います(Windows95発売前はパソコンは一般家族には浸透していませんでしたし)。
余計なお世話ですが、どのくらい売れたのか気になります。
とにかく、ほかのツクールシリーズと違って本が分厚いのです。そして高級感があります。
イラスト満載で、12星座と全惑星(太陽、月、水星、金星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星)の組み合わせが解説されていますし、さらに地球を12に分けるハウスという考え方についても、12ハウスと全惑星の組み合わせを解説。サインとアスペクトも重要です。
……うーん、奥が深いですね。膨大な組み合わせなのでじっくり読まないと混乱します。パソコンがなくても充分占いができてまうほど、実用的なんですよ。
西洋占星術の解釈用辞典として完成されており、おまけでソフトが付いてくる。はじめに書籍ありきの考え方がとても良いと思います。
いう考え方もあるかもしれませんが、本になっていると、パソコンを使わないときでも、つい読んじゃいますし、占いへの没入感が全然違いますよ。
こちらは、福田有宵さん監修の易占ソフトです。
ファミ通やログインで変な占いをしている方というイメージがありましたが、易経の正統派な真面目なソフトです。
ソフトも面白い作りで、実際に占いをしている感じが実によく出ています。
易者がよく持っている長い箸のようなもの(50本あるそうです)を筮竹(ぜいちく)といい、それをカーソルキーで振ります。キーに合わせて絵が連動しますし、悪い掛辞(かじ・六十四卦について説明したことば)が出たときには、お祓いもしてもらえます。
お茶を飲むシーンもあり、パソコンなのに妙にアナログ的なんですよ。こちらも、ログインのお遊び感覚が出ていて好きですね。
占いの結果として、掛辞(かじ)と爻辞(こうじ)が表示されます。
これで占いはおしまいです
この突き放した感じが、本ソフト最大の特徴でしょう。
まず掛辞の内容を自分の状況にあてはめます(現在や少し未来を暗示)。自分では気づかなかった新たな問題点や打開策のヒントを見つけることができるでしょう。そして爻辞をワンポイントアドバイスととらえて、自分の悩みをどう解決するかゆっくりと時間をかけて模索していきます。
易が処世術だと呼ばれる由縁はここにあるそうです。
さらに、必要があれば、福田有宵さんによる易の構造や、陰陽の関係も含めた やや専門的な解説を読むこともできます。
福田有宵さん監修でありながら、先生の助言はおまけという思い切った作りですが、どんな結果が出ても、自分で良いように解釈して自分から悩みと向かい合うので、占いとしては正しいと思います。易の基本は想像力だそうです。
どのDISK & BOOKシリーズにも共通でこれは基本ですね。市販パソコンソフトとの一番の違いです。
易についての様々なことを写真つきでやさしく解説しています。易のおいたち、伝統的な易の立て方、易の基本思想(中庸)、陰陽の表現、八卦と六十四卦、卦のとらえ方。
易の解釈としてケーススタディも載っているので、ここは最初に読んだ方が良いかも。
どちらのソフトも、ハードディスクにインストール可能ですので、毎日ちょっと起動するのによさそうです。
デス・ブリンガー(DEATH BRINGER)をプレイ中ですが、難しいですね。主人公の眠そうで疲れた顔にも慣れてきました
2016.06.03