真っ先に思い浮かべるのは「ミス優子コンテスト」でしょうか いえいえ、これぞアクションギャルゲーの決定版!今のゲーム業界にないものがここにあります。
リアリティ、ヴァニティ、ヴェカンティという3つの世界がありまして、リアリティが優子のいる現実世界ですね。残りのヴァニティ、ヴェカンティ同士で戦いを繰り広げていたのですが、不利になったヴァニティのヴァリアは優子をヴァリスの戦士に仕立てます。これが1の基本設定ですがカタカナばかりでわかりませんね
今度はヴェカンティに残忍王メガスが現れまして、ヴァリアは捕らえられてしまったのです。目を覚ます優子「これは夢?」
しかしそれを見逃すメガスではなかった。現実世界にまで忍び寄る影!こうして優子は再び戦うことになったのでした。パジャマ姿です、はい。
難易度が高いことで有名なこのシリーズ。強制スクロールの中を進んだり、針の山を飛び越え、動くリフトに飛び移る。確かに、元PC88上で、動くアクションゲームとしてはがんばっています。しかし、次々ランダムに敵は出てきますし、敵に当たっても、ダメージを受けているという感じがしないのですね。こちらのジャンプは遅く、スライディングができるわけでもなし かなり大味です。
といっても適当に動かしていれば進むのではなく、慎重に進んでいくか、ハンター(誘導弾)で弾幕を張りつつ、いち早くボスまでたどり着くかのどちらかでしょう。
へとへとになってたどり着いたステージのボスはあまり印象にのこっておらず、弱かったのが多いですね。
ファルコムだけじゃないっ!
このゲーム、BGMについては格段に良かったです。日本テレネットの音楽の特徴はFM音源とは思えないほどドラムに迫力がありまして、特に最終面。次々とBGMが変わっていくのには燃え燃えでしたよ。
また麗子のテーマの後半部分、スタッフロールの曲も好きで何度も聴いていました。
業界初…かどうかは知りませんが これは画期的でした。単なる装備画面が、パジャマにセーラー服、ブレザーと、ちゃんと優子のグラフィックが変わるのですから。徹底したギャルゲー路線に惚れ惚れしますよ(ただ体操着がないのは残念ですねぇ )。
後半のスーツは、露出度が高いのに防御力があるというのはお約束ということで
また麗子が着ていました、レイコスーツ。実は呪われていまして、解除アイテムを取らないと外せないという罠もありますのでご注意を。というわけで、特に取らなくても良いのですが、コスチューム収集家としては取るしかないでしょう
ゲームディスクとビジュアルディスクがしっかり分かれていまして、ステージクリア後に入れかえる指示が出てきます。さあ、怒濤のビジュアルシーン始まるよーっ!ここでストーリーが進展していくわけで、ストーリの合間にアクションゲームがあるという方が正しいのかもしれません。これまでのゲームとは気合いが違いますね。メッセージと同期をとった目パチ口パクは当然でとにかくよく動く。まるでアニメを見ているようなノリです。
さらに、内容もツボを押さえています 制服がびりびり破れて、新しいバトルスーツが装着されてくのには、当時ドキドキでした。(体の部位ごとに紹介するは今見るとあざといですねぇ )
そして最大の見所は5面でしょう。残忍王メガスはとらわれたヴァリアの命を助けて欲しければと、降伏を求めるのですが、剣だけじゃなくボディスーツも要求するのです。家庭用にもこのまま移植して欲しかったのですが、さすがに無理でしょう
…とこの手の方面だけじゃなく、危機一髪!麗子がメガスの右手を切断!光の玉となり、体当たり、崩れる壁!このスピード感あるアニメーションをディスクアクセスによる待ち時間ほぼとんどなくで実現するのには驚きました。
○ミュージックモード
F2~F7までを押しながらゲームを起動し、ディスク入れ替えの指示が出ても、押し続けながら、ドライブ2にCディスクを入れRETURNキーを押すとミュージックモードとなります。(本当はどれか3つのキーで良いのですが、すっかり忘れました )
他にも、ショットが連射になるとか、回復するとかいろいろあったはずなのですが…発見できず。残念です。
その後PCエンジンでシリーズ化されましたが、一番好きなのはIIIです。はっきりいって難しく、ラスボスもこんなの倒せるか~!という感じですが、何度かチャレンジすると進めるという絶妙の難易度!!
悪魔城伝説のように3人で体力共通、入れ替えがら進むシステムで、ため撃ち、スライディングと、見た目と違い硬派アクションゲームとしての高い完成度を持っています。
最近はこのタイプのゲームを見ないので、ぜひとも新作を出して欲しいところです。
2001.02.07