この頃って難しければ、難しいほど燃えるプレイヤーが多かったと思います。難易度が高いにもかかわらず大ヒットしたザナドゥ。クリアしてしまった、さらなる冒険を求めるプレイヤー向けに発売されたのが「ザナドゥ・シナリオ2」です。(スーパーマリオとスーパーマリオ2のような関係でしょうか)
シナリオ2はタケル(ソフトウェア自動販売機)で購入しました。パッケージなし、マニュアルはラインプリンタで打ちだされる帳票なのですが、通常だと\5,800-ですが、ソフトだけですと\4,200-(だったと思う…)とお安く購入できたからです。また日本ファルコムの場合、ユーザー登録葉書を送るとちゃんとマニュアルが送られてくるのもポイント高いですね。
PC88の場合、ザナドゥのプログラムディスクが2枚組でA,B、そしてユーザーディスクがCでしたのでザナドゥ・シナリオ2は続きのD,Eディスクとなっているのですよ。(PC98版は1枚)
ザナドゥ・シナリオ2、難しさは保証つき。なにしろ初心者お断り、「ザナドゥ」を持っていなければ、ザナドゥ・シナリオ2をプレイすることができないのですから。
キャラクターメイキングはザナドゥ上で行い、迷宮に入るとDディスクに入れかえて、リセットします。ゲームがはじまると、いきなり両側に初登場の地形、逆さつららです。ゲーム開始時はHP1500ですが、ここでバシっと1000以上のダメージを受けてからのスタートなので先が思いやられますね~。この逆さつらら、アイテムをたくさん持っているとより多くのダメージを受けますので、もしアイテムショップでアイテムを購入していると1500以上のダメージを受けて動いただけでGAMEOVERです。
まあ、これを承知のうえでアイテムを買いこみMantle(壁抜けアイテム)で逃げるのです。それでもアイテムの経験値がないので下手すると途中で効力が切れて生き埋めになりますけれど
途中のL3なんてポーション片手に栄光あれ~!と特攻精神でバシバシダメージ受けながら進んでいく場面がありました。
ザナドゥではジャンプ中に別のキーを押すと空中でその方向にもう一度動けるというという性質がありまして、これを2段ジャンプとよんでいます。通常のジャンプでは1マスの崖しか越えられませんが、「9」キーで斜めジャンプしている最中に「6」キーを押すことによって一歩右へ行くことができ2マスの崖を越えることができます。
ここで特徴的なのは「6」「9」でも良いというところ。「9」「7」で真上のブロックに、天井が邪魔な時は「3」「9」で。実際の物理法則なんて気にせず自由にジャンプしてくださいませ。
基本は「空中で別の方向」ですが助走をつける(キーを押し続ける)ことで同じ方向に2度進むこともでき、これがさらに奥深いものにしています。
とにかく難しいシナリオ2。もう一つ新地形。恐怖の坂道。これは昇ることができず、どん底まで滑っていきます。結局思うように進めず、早くも挫折してしまいました。また後で知ったのですがダンジョンの隠し部屋にまでデカキャラがいるのですよ。(壁抜けアイテムの効力が切れますし、ザナドゥと同じくオートセーブされちゃいます)
こんな時に頼れるのは、パソコン雑誌でした。なになに?L1に強力な装備?ここをすり抜けるのか。またお金の稼ぎ方(そうです!ザナドゥ・シナリオ2では大航海時代のようにアイテム売買によって利益を得ることができるので、敵有限と食料による時間制限はなくなっています)
面白くなってきたのはようやくお金に余裕ができていろいろ探検できるようになってからです。でも攻略本はくせになりまして、結局最後まで参考にしましたので、自力でクリアしたとはいえませんね。
○チャレンジ!パソコンA.V.G&R.P.G2
これはシナリオ2をクリアする上でのバイブル的な存在でした。このシリーズ、いわゆる攻略本と大きく違うところは著者の山下章さんが実際にクリアするまでのプレイ記録であるというところです。まったく知らないゲームでも読み物として十分楽しめますよ。さらにドット絵にBGMの楽譜付き。このこだわりがアルテマニアシリーズに受け継がれていると思います。
○オール・オーバーザナドゥ
ザナドゥシナリオ2を語る上ではずせないのがBGM。タイトル画面からエンディングまで素晴らしいBGMたちがそろっています。(ザナドゥと違い、レベルごとにBGMがありますし、デカキャラにも一種類ごとに違います)
この古代祐三さんも関わったBGMたちはまさに絶品。L9、L7といった格好良くゲームを盛り上げるものL2、L3という幻想的なものまでさまざまで同じような画面でも別世界を感じさせてくれました。構成は素朴なFM音源3音で、1ループが短いのですが長く聴いていても飽きることがありません。
一番好きなのはL4ですね。8小節にもかかわらず、妙に懐かしく心に残ります。
今これを聴こうとすると…イースは山のようにCDが出ているのにどうしてザナドゥは少ないのでしょうね。Midiを公開している方もいますので一度インターネットで聴いみてください!
追記:Black Onyxを使って、世界巡りをしてみました。==>xana2.mp3(860KB)
2001.01.26